FTPクライアントツールを紹介。最近はほぼFilezilla一択だからほかを紹介するのもあれなんだけど。
オープンソースなFTPクライアント。ファイルジラと読みます。
入手先に難があり、OSDNやVectorなどにもあるのだが、古いバージョンまでしか置いていない。
ならば公式のFileZilla - The free FTP solutionから落とせばいいと思いきや、ここにもちょっとした罠が。
どうやら最新のバージョンの開発についてはBraveがスポンサーについてしまったようで、
何も考えずにインストーラを手に入れてインストールをしてしまうとBraveもインストールされてしまうという大きなトラップが潜んでいる。
要注意である。
なお、スポンサーということで、ここではあえてFilezilla単体をインストールするためのインストーラの入手手順は伏せておく。
スポンサーの意に沿わない可能性がある形を堂々と紹介すると障りがある可能性がないとも言い切れないので、面倒ごとは避ける方針で。
ヒントだけ言うと、大丈夫、公式サイトから落とすためのダウンロードリンクはきちんとありますよ、ということ。
ただ、そういえばFilezilla自体にはアップデータが付いているので……それを考えればOSDNやVectorなどで落としたものでも十分か。
なお、公式から入手した場合の注意点として、FilezillaにはClient版とServer版がある。
用途に応じてどちらが欲しいのかきちんと考えて入手すべし。
一応言っておくと、ホームページを構築する場合などにデータのアップロード・ダウンロードをするつもりなら、
必要なのはこのページの趣旨でもあるとおりClient版である。
最近はこれが主流になっているようで、ほとんどのホームページレンタルサービスではこれを使用してのFTPアップロードを紹介している。
一部の大手企業なんかも、データのFTPアップロードにこれを採用しているところが多い模様。
こちらもオープンソースなFTPクライアント。読みはまさに字のごとく、ウィンエスシーピー。
そして名前の通り、Winだけで使うことを想定している。
公式はもちろん、OSDNなどでも落とせる。
FTPクライアントのページで紹介しているのだが、実際にはこれは純粋なFTPクライアントではなく、
名前にも含まれている通り、元々はSCPによるファイルコピー機能を利用して異サーバ間でのデータのやり取りをするツールである。
SCPなので、要するにSSH通信によるファイルコピーである。
しかし、今はSSHのみならず、FTPからSFTP、FTPS(FTP over SSL/TLS)にも対応している。
SOTAという方が開発していたFTPクライアントツール。
知らない人もいるかもしれないが、長い歴史のある老舗の由緒正しいアプリケーション。
インターネットは日本語のUIを持ったアプリなんて一般的ではない時代、
このソフトはいち早く日本語UIを搭載し、日本語コード(マルチバイトコード)のファイルの送受信にも対応したという、
当時にしては非常に先進的で新進気鋭なソフトだった。
だがしかし、時代の波には逆らえず、FTPツールとしては申し分ないものの、
セキュアな通信方式であるSFTPやFTPSに対応していないなどの問題点を抱えており、
それらの通信を要求するサーバに対しては使用できない問題がある。
SOTA氏が開発から手を引いた後はオープンソースとして有志の方々がOSDNで開発を引き継ぎ、
現在は主にKurata Sayuri氏らによるGitでの開発を引き継いでいる。
それによってFTPS通信には対応することとなったのだが、それでもほかのFTPツールとの差は埋まらなかったのか、
これを使用してのデータアップロードを紹介するレンタルサーバは減っていく一方だった。
(というか、それまではFFFTP一強と言わんばかりにレンタルサーバはFFFTPの使用方法をもっぱら紹介しているのが普通だった。)