彩りの大地 ファミコンウォーズ

ぺぇじへっどらいん

間違い探し -後出作品とのマップの違い

本来であれば、後出しとなるスーパーファミコンウォーズやゲームボーイウォーズアドバンスシリーズのほうに書くべき項目なんだろうけれども、 最初に世に出たこの作品の仕様が、他作品と違っている部分があるため、それを以下にまとめてみた。
ちなみに、ファミコンウォーズのマップについては、スーパーファミコンウォーズでは2Pマップ、 ゲームボーイウォーズアドバンスシリーズではクラシックマップとして再編されている。
ここでは、間違い探しと称して、違いを紹介するコーナーです。お遊び感覚ということで、勝手に配点まで用意。 答えを見る前に、各項目の”課題”に挑んでみるのも可。 当サイトにはマップデータは置いていないけれども、他サイトに迷惑をかけない程度に閲覧し、見比べてみてもいいでしょう。
そういった理由で、スタイルシートで答えを隠しています。チェックを入れることで Javascript の挙動で内容が表示されます。

タマタマジマ 150点


配点が高いのは、基本的に忘れてもいいレベルの違いなため、判らなくても気にする必要はありません。

おそらく、忘れていいレベルの間違い探し。
タマタマジマ一部FC  タマタマジマ一部SFC
御覧の通り、非常に細かいところで、戦術的に影響があるか否か判断できないところではあるけれども(ないかな?)、 ほんのわずかなちょっとした違いがある。

ちなみに、このマップの仕様は、逆にSFCWだけなのである。 というのも、そもそも浅瀬地形は、FCWでは海地形なので、陸軍ユニットは原則通過できないものの、 SFCWでは、両方を兼ねているため、陸軍ユニットも海軍ユニットも通過可能。
しかし、それ以降のGBWAシリーズでは、陸地形になってしまっていて、通過できるのは、 陸軍ユニットと輸送船のみのため、艦船が通れなくなっている。
港がある都合、陸地形に阻まれてはただの拠点の設置ミスにしかならないため、GBWAでは浅瀬でなくなっている。
同じような改良点として、FCWの頃からあったハマキジマのBM軍港周囲の浅瀬と、 ラストドリームのRS軍の小島港周囲と中立港前の浅瀬も、GBWAでは撤去済。

と、非常に細かい話だったかもしれないけれども、重要なのはここからで、 浅瀬が海地形なのか陸地形なのかという違いに注目してもらいたい。 つまり、戦車が浅瀬に入れるか否かということである。
それを踏まえると、SFCW以降は島の中での戦車などの可動域が増したといえる。 となると、当然、その分だけ、海軍ユニットは接岸の際には十分注意を払う必要が生じる。 戦車に接近されてタダで撃たれるのは極力避けたいからね。
特に、タマタマジマは、各島の周囲はほぼ浅瀬だらけなので、そこがFCWからの大きな違いといえることだろう。

それから、地形自身の違いではないけれども、FCW にあった、 タマタマジマの支度金のフルカウント仕様(99,999G)は、SFCW 以降では撤去されている。 あれはやっぱり、バグか何かだったのだろうか?

キメンハントウ 2, 3点


配点が低すぎるので、見比べなくてもすぐにわからないと困ります。

これはもう、誰でも簡単に見つけられるような間違い探しである。
キメンハントウFC  キメンハントウSFC
都市の配色が違う! →2点!
SFCWのが森が少ない! →3点!

2点のほうについては、単なる難易度調整だろう。 FCWでは、歩兵で粘りながら後ろから間接兵器と、それだけで十分に粘れる戦法が可能だった。 が、歩兵が柔らかくなったSFCWでは、さすがにそうもいかないだろう、 BM軍に与える収入を仕様的に減らすということで、妥当な調整といえる。

一方で3点のほうについては、例の冗談みたいな話を知っている人ならすぐにわかることだろう、 ズバリ、タイヤユニット対策だと思われる。
SFCWのタイヤユニット(偵察車、ロケット砲、補給車、対空ミサイル)が森の中に入れないだなんて、 まさに冗談は顔だけにしとけ状態、とにかく、SFCWの森地形は、それだけ風当たりの強すぎる地形なのだ。
GBWA以降でも、タイヤユニットの森の移動コストは3と高いためか、引き続き、キメンハントウはSFCWと同じ作図となっている。

ただし、タイヤユニット対策といっても、ノアカザントウのほうは変更なし。 空軍ユニットがあるから変更は不要という判断なのだろう。
さらに、タイヤユニット対策といっても、一面平地とかいうマップは平気で存在する。 ロケット砲運用はその時点であきらめるしかないことも多い。

アララサンミャク 70点


これは見比べなくても、なんとなく気が付いた人もいるのではないでしょうか。

プレイしていれば違和感を覚えるレベルの間違い探し。
アララサンミャク一部FC  アララサンミャク一部SFC
どうしてこういう配置転換になったのかは定かではないけれども、このような違いがある。 SFCW の OPデモの時から気が付いた人もいるかもしれない。

余談だけれども、GBWAではSFCWと同じだけれども、FCWDSではさらに変わっており、 BM軍の一番東にある工場が都市に変更されていて、つまり、生産できない拠点に変更されている。

チリヂリガワ 100点+ボーナス300点


見比べれば一目瞭然ですが、見比べないとまずわからないと思います。答えがわかってもさらに謎は続きます。

こっ、これは違う意味で難易度が高い!
チリヂリガワ一部FC  チリヂリガワ一部SFC
見比べてみると一目瞭然だけれども、なんでこんな違いなったのか理解に苦しむレベルだろう。
見ての通り、都市が2つ並んでいて、その目下に西側のほうから緩やかに川が流れている地形であることは一目瞭然だけれども、 間違い探しの答えは、並んでいる都市の西に平地があるかないかというものである。

まず、疑うのは、マップ全体が、縦一列分だけどこかしらでオミットされているのではないかということである。 その影響を受けて、中央部はここが削られていると、そう考えてしまうかもしれない。
しかし、実際に見比べてみても、オミットされている部分はどこもなく、ここだけが変なのである。

改めてよく見ていただくと、この違い、この部分だけが変更されているだけの話なのだ。
実は単純な話で、先にも書いた通り、”並んでいる都市の西に平地があるかないか”だけなのである。
見た目、どちらも川が西から東へ流れているように見えるけれども、マス単位での描画はどうだろうか、 FCWのはその”並んでいる都市の西の平地”によって分断されているのである。

この違いは、単純に製作者の都合によるものだと思って問題ない。
そもそも、川地形の描画方法が、FCW と SFCW では異なり、FCWでは川幅が広く、 隣のマスにまで影響している描画方法(描画で影響しているだけで、いたって普通の平地扱い)だけれども、 SFCW や、以降の GBWA シリーズ では、上の SFCW の画像のように、川幅が細く、マスの中で川が完結している描画方法となっている。
その割には戦艦や潜水艦が通行できるのは何故
この違いのため、FCW では一見つながっているように見えるけれども、地形的には川が途切れている、 SFCW での描画方法で同じように描くと、川が途切れてしまうため、この部分に川を足した、というのが違いが生まれた要因だろう。
つまるところ、製作者の都合による違い。ここまで分かった人は、ボーナスの300点も獲得。

フタゴジマ 30点


これは割とすぐに気が付きます。違和感大有り。

BM軍やれば速攻でわかる問題だと思うけれども。
フタゴジマ一部FC  フタゴジマ一部SFC
どーみても露骨なタイヤ対策ですね。本当にありがとうございましt

デビラートウ 5点


念のためですが、初期配置です。というか、それが答え。

RS軍エンディングマップ。BM軍の初期配置に違いが。
デビラートウ一部FC  デビラートウ一部SFC
そもそも FCW と SFCW とで登場するユニットに違いがあるので、なんとも言い難いのですが、 そんな話は置いといて、SFCW では補給車が外側に配置されているのですね。

なお、初期配置ユニットの置き換えについては、 戦車A → 中戦車、自走砲A → ロケット砲、自走砲B → 自走砲、揚陸艦 → 輸送船 となっている。

ラストドリーム その1 5点


念のためですが、初期配置です。というか、それが答え。

BM軍エンディングマップ。RS軍の初期配置に違いが。
ラストドリーム その1一部FC  ラストドリーム その1一部SFC
そもそも FCW と SFCW とで登場するユニットに違いがあるので、その点については割愛。
あえて言っておくと、戦車A → 中戦車、自走砲A → ロケット砲、自走砲B → 自走砲、揚陸艦 → 輸送船 と置き換わっている。

だけど、それでも、上の画像を見比べてみるとダウト宣告が。 そうですね、爆撃機が1つ戦闘機に置き換わっているのと、護衛艦が増えていることですね。 護衛艦は潜水艦で簡単に戦艦を破壊されないためですかね。 爆撃機も強すぎる進化を遂げてしまったし、対空戦車は役に立たないし。

余談だけど、あとのシリーズになると、加えて潜水艦が増えていたりもする。

ラストドリーム その2 3000点


最後に相応しい間違い探し。これはなかなか気が付かないのではないでしょうか。

またもやBM軍エンディングマップ。初見では絶対にわからない究極の間違い探し。 配点はもちろん、「はらたいらさんに3000点」レベル。
ラストドリーム その2一部FC  ラストドリーム その2一部SFC
えっ、どこが違うの?って?
いやいや、間違いなくありますよ。 2つを見比べて注視すれば、間違いをきっと、見つけられるハズですよ。

それにしても、FF9 の チョコグラフ「海」を彷彿させる、究極の課題ですね。 とはいえ、あちらは、それでも一応ヒントはあったので、発見できなくもないのですが。 それに、彷彿させるとはいっても、あっちのほうが後発作品だし、こっちはあっちよりも10年ぐらい前に発売されているし。。。

よもや、わからないということはないとは思いますが、それでもわからないという人は、仕方がないですね……
ということで、正解はこちら。
ラストドリーム その2答え一部FC  ラストドリーム その2答え一部SFC
わかるわけねーだろ(゜Д゜)ゴルァ!

実は、FCW では、海と湖のマップチップは同じものを使用していて、画像だけでは海と湖の違いは見分けがつかない。 ただ、SFCW は、海と湖とで違うマップチップを採用している。

以下はその湖の描画例。ペケジマのBM軍北にある湖。
ペケジマ 湖例 FC  ペケジマ 湖例 SFC

お分かりだろうか、チリヂリガワの項で説明した川と同じように、 FCWではマスの中で完結しなくてもいい描画方法であるのとは対照的に、 SFCW では、やはりマスの中で完結しなければいけない描画方法であるといった特徴もある。
加え、FCW では、湖の外周があるマップチップはともかく、内側は海のマップチップとなんら変わりがないものの、 SFCW では、海のマップチップとは似ても似つかないような沈んだ色をしているし、波もたっていない。
つまり、FCW の湖は、海と同じマップチップなため、”マップチップだけでの比較”では海と湖とは見分けがつかないのである。

ラストドリーム その2一部FC  ラストドリーム その2一部SFC

ラストドリーム その2答え一部FC  ラストドリーム その2答え一部SFC

FCW の湖は、歩兵なども入れる陸地形として扱われていたのだけれども、
SFCW の湖は、陸軍ユニットは入れなくなってしまい、ただただ陸の中にある海的な地形と変わらぬ存在となってしまった。
陸の中なので、海軍ユニットに入るすべはもともとないし。
そして、とうとう GBWA シリーズ以降では、湖そのものがオミットされ、海と統一されてしまった。どのみち役割は変わらないし。

しかし、FCW の湖は、歩兵が入れるなどの区別があるころの話のもので、 それだけにとどまらず、上のFCWの画像のように、ラストドリームの洋上の中にこっそりと湖の地形が含まれている。 見た目ではわからないかもしれないけれども、実際に、FCW のラストドリームの上記の場所にカーソルをあてて確認してほしい、 下のウィンドウに表示される地形が湖のものだとわかるはず。
まあ、言わずともがな、これは、制作側の設置ミスであることは言うまでもないだろう。

ちなみに、上記の画像のような海の設置ミスをほかにないか確認してみたところ、 上の画像の部分だけだということが確認できた。
だだっ広い海の中に湖とはなんともおかしい話ではあるけれども、 当然、設定が湖ということで、海軍ユニットは侵入することができない。 戦術上の影響については、ほぼないものと思われるけれども、 そういう違い……というか、設置ミスがあることについては、話のネタにでもしてみてはいかが?
えっ、ねーよwって?