かくして……
探求の旅が始まった。
無数のユーザーは光の戦士として、
自らに与えられた(戦士を育てて世界を救うという)使命の大きさと、
待ち受けるであろうナンバリング作品だけでも16個(2024年現在)という数の多さに、
めまいさえおぼえるのであった。
無数のユーザーが、
その意味さえ知らずにたずさえた
4つのクリスタル……
ある時は光を取り戻し(FF1,3)、
ある時は奪われ(FF4)、
そもそも4つじゃなくて8つだったり(FF3,4)、
そしてぶっ壊され(FF5)、
忘れた頃に出ることもあれば(FF9)、
戦士たち自らぶっ壊すことも(FF16,ブレイブリーデフォルト)……
”ビッグブリッジの死闘”と書いているが、正式には”ビッグブリッヂの死闘”である。
というのも、この曲が初めて流れる舞台が”ビッグブリッジ”ではなく”ビッグブリッヂ”表記だからである。
リメイク版では”ビッグブリッジ”に直されているものもある。
言わずと知れた、Mr.ファイナルファンタジーこと、ギルガメッシュ氏のテーマ。
初登場となるFF5の初戦では通常のボス曲なのだが、2戦目は”ビッグブリッヂ”での登場。
この通り、氏自身は敵キャラではあるのだが、それにしては憎めない性格の持ち主というところも相まって、この曲と共に非常に人気が高い。
以降の作品では橋とは関係のない場所に氏が登場することもあるが、それでも氏との戦闘曲はこの曲である。
ちなみに、作曲者にとっては単なるアルペジオの連続に過ぎないこともあってかあんまり思い入れもない曲であり、何故この曲がというのが率直な感想らしい。
どこに名作が生まれるかはわからないものである。
FF12では原典のFF5を反映してか、討伐時の出現が橋である。
その際の出現場所としては橋であることはおろか、討伐対象さえもはっきりとした情報が提示されない。
にも拘らず、そのミッションのタイトルがまさしく”ビッグブリッジの死闘”と、討伐対象の存在をぼかす気があるのかないのかという感じである。
そして、ここでも書くことになるが、発売タイトルごとに異なるアレンジである。
FF5の原曲からFF12のオケアレンジ、和風の13など、いろいろとアレンジを聞く比べてみるのも面白いだろう。
FF4のOPイベントで始まり、ラスダンの前半部で流れる曲。
勇ましい曲調なのが特徴的で、まさに物語の始まりのワクワク感と深淵での激闘に向かうシチュエーションにマッチしている感じである。
またボス曲かよ……ったって仕方がないじゃんか。
もとい、FF4のボス戦の曲。FF4のボス曲と言えばラスボス以外にはこれと次の2曲があるが、
こちらは汎用ボス曲と言ったところか。
ラストダンジョンの後半部の通常戦闘もこの曲となっていて、敵の手強さを感じさせる。
ということで、FF4のもう一つのボス戦の曲。こちらは大ボス用の曲といったところ。
そう言ったこともあって、大ボス感を示してくれる曲調である。
掲題の通りのゴルベーザ四天王の他、ラストダンジョンで武具を守っているボスにも使用されている曲である。
例え武具の要・不要がはっきりしていても。
赤い翼に続く、もう一つのラスダンの曲。
前作と違ってセーブポイントもあるし脱出手段もあるのでそこは安心しても良い。
但し、この曲が流れる最終の区間では脱出魔法での脱出はできなくなっているのでそこはご用心。
ラスボスのBGM。通称ミジンコとの戦い。
今作では珍しい完全なるバ火力系のラスボスということもあって、苦戦した人が多い模様。
その通り、FF5のメインテーマなる曲。
全体的に明るい曲調が多いのが特徴の今作でもまさに勇気に満ち溢れた、今作を代表する曲の一つである。
FF5の通常戦闘曲。
FF5は特殊な音源ということもあってか何となく耳につきやすい。
毎度おなじみのイントロから始まるのはもちろんだが、曲調の明るさはここにも表れている。
明るめの曲調が多い今作において余計に目立つ哀愁漂う曲の一つ。
泣き曲としても知られている。
本作では最初の世界、異世界、そして3つ目となる新しき世界があるわけだが、
その新しき世界で流れるBGMがこれであり、スクエニの作品の中でも屈指の名曲とも知られている。
哀愁どころか物寂しい印象だが、人気は高い。
なお、この流れは次作にも続く。
一応記載しておくが、最近(2022年)にPR版が発売され、
BGMのほうは新たに書き起こされている。
つまり、PR版アレンジがあるということだ。
これまでバトルシーン1とか2とかそんな曲名だったが、5・6では節目のボスとなる大ボス戦では”決戦”という表記があてがわれている。
オリジナル版等ではまさに節目のボスとなる、エクスデス戦でのバトル曲であり、強大な敵との戦いに立ち向かうことを予感させるような印象である。
リメイク版では追加ダンジョンのボスでも使用される。いずれの敵も手強いので引けを取らない。
FF5のラストダンジョンであるラストフロアのBGM。
初代FFから続くラスダンには勇壮な曲のセオリー通りの曲。
手前までのダンジョンBGMが暗い雰囲気だったところから一転し、
幻想的なダンジョンフィールドの雰囲気も相まって逸品な曲。
ただし、これまで以上に敵が強いので中途半端に攻撃を繰り出しているだけではあっさりとやられてしまうこと請け合い。
但し、FF5では真正面から殴り合うと強敵だが、穴を突くと意外なほど簡単に勝てるという敵が多く、
ここでもそのセオリーは通用する。
なお、ラストフロアに出てくる敵は押しなべて経験値0のためキャラレベル上げには全く向いていないが、
いずれの敵も大量のABPを持っているため、ここでジョブレベルを上げるプレイヤーが多い。
ということで、6の決戦である。
ランキングでも割と上位を占めるほどの人気の高さであるのだが、この次以降も上位組という罠。
今のうちに言っておくが、これでもSFC音源なんですよ!?
個人名があてがわれている名称だが、FF6の世界崩壊前のフィールドのテーマ。
今作は拠点間移動が何気に長めということもあってか聴くことが多い。
ちなみにこのフィールドのテーマのように、
非イベント時で個人名があてがわれているBGMはこの曲に限ったことではない。
最初の悲壮感と哀愁漂う印象と、後半部のループに差し掛かる手前の壮大さを感じさせる印象が特徴的。
ランキング上位の常連組というのも頷けるほどである。
改めて言っておくが、これでもSFC音源なんですよ!?
決戦もボス曲だったが、こちらは節目の大ボスで採用されるボス曲。
最初に流れるのはアルテマウェポン戦だが、三闘神戦の曲としても名高い。
如何にも相手は強大な敵であることを物語るような感じである。
羽を失っちゃあ世界最速の男になれないからな。
また夢を見させてもらうぜ。
ファルコンよ。
FF6はおろか、全FF通してみてもその存在自体が伝説となってしまったほどの屈指の名曲。
上述の通り、2020年にNHK主催の”#全FF”では過去のFF作の中では冒頭に紹介した”ビックブリッジの死闘”と共にランキング入りを果たし、堂々の4位に。橋は2位。
なお、ファミ通読者が選んだFF曲としては堂々の1位である。こっちは橋は4位。
この曲についてはこの場で話すととにかく長すぎるため、
こっちに作ったドキュメントを参考にしてくれい。
記載の通り、スタイルシートの実験場のために一定のテキスト量を用意する必要があったため作ったドキュメントなんだが、
記載の内容自体は大マジメに書いたつもりである。
最後に言っておくが、これでもSFC音源なんですよ!?
それもそのハズ、FF6と言えばSFCの中でも後期の作品であるため、
開発側としてもカセットロム一本にゲームをまとめるうえでグラフィックや音源に様々な技術を使ってハードの性能限界まで利用できたがゆえのことだからである。
次のハードはプレステだ。
キャラの魅力とグラとサウンドの魅力について語られる一方で、
ゲームバランスやラスボスの弱さ(w)にも定評のある今作だが、
その弱いラスボスのBGMがこれ。
※くれぐれもだが、弱いと言ってもネタになるほど弱いとかそう言うのではないことに注意。
あくまでキャラの攻撃手段として、ダメージインフレしがちな本作と相対しての強さということである。
準備が不十分だったり何も考えずにいきなりアタックしてみて絶対に勝てるバランスとかそう言うのではないことには注意。
一口に”妖星乱舞”とは言うが、実際には第5楽章からなり、
前哨戦に当たる第1~3楽章までは3部構成の神々の像とのバトルで各々使用される。
そしてラストバトルとなる第5楽章の手前のOPタイトルの”セーガー!”でお馴染みの第4楽章と、
ラストバトルである第5楽章で構成されている。
人気が高いのはもちろんこのうちのラストバトルで使われる第5楽章のようだ。
※みんなで決めるゲーム音楽ベスト100まとめwikiのとおり、ここではGBA版で第5楽章分にわけているほうに準拠して紹介している。
ラスボス戦に相応しい曲調であり、まさにSFC版FFの終焉を告げているかのような印象である。
笑い声のSEも印象的。