アリエーラ、天命7年にルーティスの地で現れた”ネームレス”。
ルーティスに幾度となく攻めてきた旧ウォンター帝国の残党を退けてきた英雄である。
ルーティスでは彼女の才女たる知能の持ち主から教授としての地位を獲得、
それでだけでなく、その何とも言えない素敵な人柄のために人望も厚く、
才女たる知能を備えていることもあってか初等中等教育の臨時教師を任されたこともあったほどである。
そして、今やリファリウスらと共にクラウディアスの特別執行官としての役割を果たしている。
そんなアリエーラだが、彼女語る上ではどうしても欠かせない要素が一つだけある。
そう、アリエーラと言えば、まずはなんといっても”美女”というワードが挙げられること。
アリエーラと言えば”伝説の美女”として名高い存在で、
男だろうと女だろうと、一度彼女のそのルックスと慎ましくて素晴らしい人間性を体感するとなかなか忘れることはない。
それこそ、ルーティスの政府や学園の関係者の中で”美女”というワードが使われる場合、ほぼ確実に彼女のことを示しているほど。
現実には絶対にいねぇよと言うようなキャラクター性を真っ向から否定したほどの存在で、
まさに”美女”として担ぎあげられるほどの存在であるのも頷けるというものだ。
とまあ、そのような素晴らしき素敵なお方なので、ここではしばらくの間アリエーラ改め”アリエーラさん”と呼ばせていただく。
だが、そんな彼女の印象に反し、芯はなかなかしっかりとしており、
戦時下のルーティスにおける彼女の行動のためにルーティスでも英雄扱いされるのも頷けるレベル。
クラウディアス特別執行官をやるほどなので意志も強く行動力も高いとイメージとのギャップにも魅力がある。
が、こういう人だからこそ怒らせると怖いというのはお約束、あの美しい笑顔が恐怖にしか見えなくなる。その点にはくれぐれも注意である。
なお、美貌で言えば先ほどのフロレンティーナさんやリリアリス、そしてプリシラとはタメ張るレベルだが、
それぞれ特徴の異なる御仁であるため、人よって何が刺さるのかはだいぶ見解が分かれている。
ということで美女三者三様ならぬ四者四様……もとい、各者各様の説明をしておく。
アリエーラさんは既に挙げた通りの御仁だが、それにより”圧倒的かつ絶対的美女”というイメージを地で行く存在として定着し、
大多数の者にも人気のある、まさに”女神様”である。
綺麗でおしとやかなお姫様のような女性というまさに夢で出てくるような非現実的イメージの女性と言えば彼女のことで、
前述の通り、現実には絶対にいねぇよと言うようなキャラクター性を真っ向から否定したほどの存在である。
そしてフロレンティーナさんの場合は”女王様”と呼ぶのが相応しいと言える。
彼女は魔族由来の妖魔ラミア族の特徴を持っていることもあり、なんともセクシーなおねゐさんで、まさに妖魔の女性ならではのリップサービスも同梱中。
妖しいラミア族のセクシーなイメージに反してシルエットや印象こそアリエーラさん同様控えめなところもあるだけでなく、
性格もまじめで気が強く、リリアリスの性格ともマッチしている。
しかし、むしろ”女王様”に踏まれたい蹴られたい・ムチに叩かれたい系のドMな男児やセクシーなおねゐさんを求めている男児ならアリエーラさんよりも彼女を推すだろう。
とはいえ、フロレンティーナさんもアリエーラさんクラスの奇跡なお方ほどに近しい方であるため、彼女もアリエーラさん同様にしばらくは”フロレンティーナさん”とさせていただく。
そして、リリアリスよりも先にプリシラだが、彼女はフロレンティーナさん同様に妖魔の女性である。
異なっているのは精霊族由来の妖魔プリズム族の特徴を持っていること。
とはいえ、魔族由来か精霊族由来かの違いぐらいで妖魔の女性であることについては大して変わらない。
そもそもどちらも性質的にプリズム族やラミア族たるキャラクター性ではないため、正直なところ個人差でしかないのである。
プリシラは天命11年にルシルメア東部未開拓地域ディストーラに現れた”ネームレス”であり、
この度、クラウディアスの特別執行官として従事することになったが、役割はフロレンティーナさんと同じく、秘書的な役割のほうが多い。
とはいえ、彼女らは大の仲良しで信頼しあっているため、特別執行官となったのもだいたいその都合である。
そしてフロレンティーナさんと同じ妖魔の女でも、プリシラの場合は服装が可愛らしい”可愛いアイドルの女の子”のイメージで定着している存在である。
そのため、アリエーラさんやフロレンティーナさん、そして、リリアリスともまったく方向性が異なる美女である。
そして最後にリリアリス……彼女はリファリウスの姉貴分を語る存在で、
天命0年に”フェニックシアの孤児”が現れる前にフェニックシアの地に現れている。
が、”フェニックシアの孤児”とは違いフェニックシアを去っているため、別のところでいろいろとやっていたという。
まあ、それについてはそのうち話をしてくれるらしいが。
リリアリスは”ネームレス”の中でも圧倒的な能力を持ち、”最強のネームレス”とも称されるほど。
クラウディアス特別執行官の役割を担い、アリエーラさんと等しく才女たる知能の持ち主から教授としての地位を獲得し、
ルーティス学園からも何度も特別講師として招かれているほどの御仁であり、
美人のおねーさんとしても人気が高いほどの美貌の持ち主である。
と、そんな彼女だが、彼女語る上では美貌よりも先に変な女というイメージのほうが強く印象づいており、
”残念な美女”の代名詞としての地位を確立している。
余計なことをしなければストレートに男受けすることは間違いないと思われるが、
彼女の性格を語る上では切っても切り離せないのがやはり彼女固有の変人節。
鬼才と変人は紙一重の代名詞といえば彼女か、彼女の血縁を思わせるリファリウスのいずれかである。
とはいえ、これでも一応当人たちはそれを自覚しているのだが、だからと言ってどうしようとか全く考えていない。
だが、頭がいいのは確かで見た目もいいというのは申し分なし、
鬼才と変人は紙一重という通り天は二物を与えなかったということである。
頭がいい点についてはやはりモノづくりの能力で、あらゆるものを創造することに造詣が深く、
武器や防具、薬に機械技術など、多方面でそのポテンシャルをフルに活用している。
さらに、男人気でいえばそこまで悪いわけではなく、
アリエーラさんやプリシラのようなお近づき難い高嶺の花な女性陣に比べると非常に土足感が強く、
向こうから気軽に話しかけてくる女性である。
いわば、女性陣の窓口という感じでもあり、特にアリエーラさんにちょっかいなど出そうもんなら彼女の蹴りが飛んでくること請け合い。
故に、リリアリスはむしろ親しみやすい等身大の美女ということで、一定数を獲得しているのは確かである。
もっとも、変わり者であたりが強いのが好きというマニアックな男児からは絶大な人気があるのだが。
ん? ”リリアリスさん”と”プリシラさん”はって? いや、まあ、その……
ついでを言うと、リリアリスの人気はマニアックなドM男児を除くと年齢層が高いのも特徴。
これだけ高スペックの才能の持ち主かつしかも美人ということもあり、
実用度が高くしかも美人というところしか見ない男性陣からの評価はもっぱら高い傾向にあるのも特徴。
特に既婚者のように”どうせ女って強い生き物”と達観している者であれば、最初から強い彼女を推す理由もわかるというものだ。
実用度が高くしかも美人という点においてはアリエーラさんも大体似たようなものだが、
彼女のイメージ的には守ってあげたい女性のイメージのほうが先行してしまう。
だが、実用度が高すぎる才をお持ちであるため、そういったイメージも相まってなかなかお近づきになりにくいのが特徴、
彼女に比肩するほどの能力を持たなければ遠慮してしまうことだろう。
フロレンティーナはできる女秘書張りに立ち回っている気の強い女性という点で人気の高さもあるのはもちろんだが、
残念ながら理想が高そうなイメージが強いらしく、アリエーラさん同様にある程度の能力を持っていないと彼女に認めてもらえない感が強いらしい。
そしてプリシラだが、その可愛い見た目ゆえに男受けこそするが、恋愛に発展しにくいというのが実際のところのようだ。
と、男性向けの印象を先に語ってきたのだがその一方で女性向けはどうかというと、明らかにリリアリス一強という図式が成立している。
当人のスペックが高すぎるがあまり、むしろ憧れの女性という枠ではダントツのナンバーワン人気というのが彼女の存在のようだ。
アリエーラさんやフロレンティーナさんとプリシラなどもランキングの常連としては固いところだが、
リリアリスの場合はその次元が異なっており、美しくて勇ましく、
性格的にも普通に男よりも女受けする性格の女性の典型ということもあって彼女を女ファイターの鑑としている志の高い女性が数多くいる状態。
まさに恐るべき残念な美女と言える、残念が残念とは呼べない――
なお、これらはフロレンティーナさんによるクラウディアス連合国民意識調査による統計である。
リリアリスがクラウディアス連合国を盛り上げるため、経済を発展させるために様々な統計調査を行おうとしたのだが、
それについてはフロレンティーナさんが我こそはと名乗りを上げ、彼女が力を入れて担当しているものらしい。
ちなみに意識調査の一環として”付き合ってみたい男性ランキング”や”理想の上司ランキング”、
さらにはリリアリスとフロレンティーナさんが殿堂入りしている”蹴られてみたい女性ランキング”等の統計もあるようだ、
元々”踏まれてみたい女性ランキング”だったようだが、
常に1位を走っているリリアリスの印象が強く、”蹴られてみたい女性ランキング”に改称したらしい、
そりゃあ殿堂入りするに決まっている――ってか、そんなに蹴られたいんかい……男って一体。
しかし、ランキング対象者は別にクラウディアス特別執行官美女陣に限定されていないのだが、
それでもクラウディアス特別執行官美女陣が集中してランキング入りするというのもなんだかすごい気がする。