翌日……例によって、前回の未来の時と同じような部屋の一室にて、
闇の塊のようなものが部屋の真ん中を独占していた、まさに闇の世界へのゲートということか。
「聞こえるかい?」
と、そこに、どこからともなく声が。
「まさか――クラーネアか?」
フレアはその声に気が付いた、彼女だ。
「そうだよ。これが最後の決戦となるはずだから一応話だけしようと思ってね、
元の時代のクロノリアからこうして話をしているところだよ」
時代を超えての会話――
「とにかく、その時代の運命の力を解放したようだから言うまでもないと思うけど――
でも、無事に帰ってくるんだよ。
もし、難しいようならその時代のクロノリアがあった場所に行ってみるといい、
”邪悪なる者”に対抗するためのものを用意しておいた、
でもまあ……今のあんたたちには不要かもしれないけどね」
そんなものが? すると、ネシェラが言った。
「あん? なんかどっかで見たような流れね。
しかもクロノリアって――ああ、クリア後のエキストラダンジョンの紹介ってわけね。」
まさかのメタ要素!
「ははっ、理解の早いのがいてなによりだよ」
アタリかよ。
「ということは、私らとしてはそんなもの気にせずにさっさとヤツを倒して来ればよいという意味だな」
と、フレアは答えた。
「そういうことだね。それじゃあ、私らは首を長くして待っているよ」
と、クラーネアはそう言うと話を終えた。
「今の話はなんだったんだ? クリア後? エキストラダンジョン? 結局、どういう話だったんだ?」
「わけわからないねえ……」
一方のカイルやメロリーナたちは首をかしげていた。
闇の世界……入ってすぐに、何と今度はまたの別の闇の塊、つまりは”邪悪なる者”は既に目の前に待ち構えていた。
「予想はしていたけど、本当に目の前にいたわね――」
ネシェラはそう言い、みんなで身構えていた。
「そうとも……貴様らさえいなくなればこの世は皆、我のものとなるのだ。
ゆえに小細工はもはや不要――あのエンプレス・アヴァリスのやつも我の支配を抜けて好き勝手やっておる――
やはり貴様ら創造の力の持ち主一族は厄介な連中……であれば、我の手で直接葬り去るまで!」
こうして、”邪悪なる者”との最後の戦いが――
10人は力を合わせて”邪悪なる者”に立ち向かった――が……
「さあ、始原の炎というものを見せてくれよう、真の創造の力とはこういうものを言うのだ!
いでよ……<エクスター・フェニックス!>」
すると、その場にはものすごい量の大爆発が発生しすべての者を巻き込んだ!
「ぐはぁっ! な、なんだこの魔法はっ……」
「マジかよこれ……」
カイルとバルファースはうずくまっていた。
「大丈夫?」
「これは……きついですね、防御するのに手いっぱいです――」
メロリーナとクローザルの2人の魔法バリアでギリギリ耐えていた。
「ちっ、闇の世界の”理”の構築を妨害してんのにこの威力かよ、ますますふざけてんな――」
ネシェラはそう言った。
「そうなのか!?」
フレアは驚き気味に言うと”邪悪なる者”が言った。
「ふん、やはり真の創造を司る者相手に創造の力をぶつけたところで所詮はこの程度ということか、致し方あるまい。
そうとも、そこのアバズレの一族は我にかつて敗れてもなお我の妨害をし続ける厄介な存在でな、
いくら闇に呑ませてもなおその信念を曲げぬのだよ、実に厄介よな――」
「黙れや! 厄介なのはテメェだろーが!
食えねえししつけーし、しかもなんでも自分のものにしたがるってただのストーカーだろーが!」
ラストバトルでもブレない流石はシルグランディア。