運命の精霊であるフレアが怒りの解放を解放した、
それによってディウラまでもが……運命に導かれた彼女までもが怒りの解放を解放するに至ったということらしい。
しかし、そんなの2人を相手にするには流石に厳しかったエンプレス・アヴァリスはおとなしく拘束されるしかなかった。
彼女を魔法の輪のようなもので後ろ手と両足を縛り付けると、適当な洞穴に放り込んだ。
「何よもう! 殺すんならさっさと殺しなさいよ!
そうじゃなきゃ今すぐ男と××××させなさいよ!」
……やっぱり男と戯れるのが彼女の仕事ということか、2人は悩んでいた。
「殺すのは容易いが、それでも一応お前はシルグランディアだからな、
流石に私の友と呼べるお前を殺すことはできないな」
この期に及んでまだ友と呼べるとは――ディウラはそんなフレアに驚きを隠せないでいた。
「そもそも今回の件はたまたまシルグランディアが標的にされていた、
つまり……もしかしたら私が彼女のような状態になっていたのかもしれないのだぞ?」
確かにそうだけど――ディウラは悩んでいた。
「それがどうしたっていうのよ! 早く縄を解いて! ××××したいの!」
この女は……。
「縄は解けないがやれば満足するのか?」
フレアはそう訊くと彼女は嬉しそうに答えた。
「あらぁ♥ 身動き取れない状態で襲われるだなんて♥
それはそれでなんだかとっても楽しそうじゃなぁい♥ ウフフフフッ♥
それならそれで、早いとこ男を呼んできてちょうだぁい♥」
マジかよこの女――ディウラは呆れているが、フレアはまさかの――
「いいだろう。なんならお前の好みを選んでやるから楽しみにしておくんだな」
と、返事していた……。
「わかっているだろう?
そもそも彼女はあのネシェラ同様にそういう生物になっているのだ、
ということは既に自然の摂理は破綻している事になるが――
それで話が通るということだ」
いや、それは確かにそうかもしれないけど、でも、話をするって?
「もしかしたら何か手掛かりが得られるかもしれない」
ええ……ディウラはフレアの提案に悩んでいた。
数日後、フレアとディウラは雪国の町から適当な理由をつけて”とっておき”を3人ほど連れてきた。
連れてきたのはハンターたちで、ハンターズ・ギルドに適当な依頼をかけるという暴挙である――彼らは生贄か。
その間、アヴァリスには別の男で我慢してもらっていたが、
その”とっておき”はまだ彼女の色香にやられていない男であり、
アヴァリスは次はそいつらと戯れていた。
それからまた数日後、エターニスで休んでいた2人は再びアヴァリスの元へとやってくると、
”とっておき”3人は失神して倒れており、一方のアヴァリスもまた悦に浸っていた。
「あぁん♥ もう♥ 最っ高♥」
2人は呆れていた。
アヴァリスは拘束を解いてもらっており、2人と話をし始めていた。
「むしろ礼を言わないといけないわね、
まさか極上の男を3人一度に楽しませてもらえるなんてね――」
所詮は改変された未来……3人には申し訳ないが、止む無しということにするか。
むしろ、これほどの美女と楽しめたのだから……ということにしておこうか。
「私とお前の好みの男のタイプは一緒だからな、
だから私がいいかなと思った男を選べばいいというだけのことだった」
あ、そうなん……ディウラはフレアを見て唖然としていた、そこまで気が合うのね、と。
「あら! それじゃあ何!?
もしかして、捕まえた男を自分でも試してみたかった!?」
「いや、それは間に合ってる――今はそういう気分じゃないからな」
「あらん♥ 今はって……つまりはヤってる時はヤってるってわけね! そりゃそうよねぇん♥」
彼女に話を合わせたのね、ディウラは悩んでいた。
「ところで、どうして”春をばらまく者”として生まれたんだ?」
フレアは話をし始めた。
「そんなことわからないわよ、アタシは生まれた時からこうだったのよ。
なんでも、”邪悪なる者”? 私よりも前の代のシルグランディアがそいつと戦って負けたから?
それでなんだか知らないけど、
生まれてからまもなく気が付いたら男に襲い掛かっていたわね。
それから次々と男を食いつぶし、
いろんな男にオンナにしてもらったわ♥
もうそれがすっごい気持ちよくってさぁ……アンタたちもオンナだからわかるでしょ!?
つまりはそういうことなのよ♥」
2人は呆れていた、だが――なんとか話に食らいついていくしかない。
「それで……それをずっと続けていきたいから”邪悪なる者”に加担することにしたのか?」
フレアは訊いた。
「そりゃそうよ♥ 未来永劫いろぉんな男たちからオンナにしてもらえるのよぉん♥
そんなん最高でしかないじゃなぁい♥
どんなにこのアタシが生まれ変わってもアタシの精神を継ぐ者が存在し続ける限り、このアタシ自身は永遠にオンナにしてもらえるのよぉん♥
だからアタシは今後もそうなるように世界のシステムを作り替えたのよ、このアタシが滅びたら次のシルグランディアがこのアタシになるようにって♥
そして未来の男も全部ぜーんぶこのアタシのもの♥ それはそれは素敵な世界だと思わなぁい?」
ダメだこの女……2人は呆れていた、完全に精神を闇に食われている。