いろいろとあったが、何とかして精霊界に再びたどり着いた一行。
しかし、そこにあったゲートは――
「これ! 闇の世界のゲートと同じ!?」
「一体どういうこと!?」
カイルとメロリーナは驚きつつ訊いていた。
「私から説明したほうがよさそうだね」
クラーネアが言った。
「これはまさにシルグランディアが”邪悪なる者”と対峙した後の世界だね、
言ってしまえばエンプレス・アヴァリス=シルグランディアが生まれ出た時代……
あえてこの時代に案内されるってことは、
ここに何かが秘密が隠されているということかもしれないね――」
なるほど、そんなことが――と言いたいところだが、
「エンプレス・アヴァリス=シルグランディアに関することなら男たちは行くのを控えたほうがいいね、
確実に彼女の毒香にかかるからさ」
それはそれでなんとも言いようがないが――
「なら、私が――」
フレアは言うと、ディウラが言った。
「私も行くわ!」
それには他の者たちが驚いていた。
「ディウラ!?」
レオーネが訊くとリシェルナが言った。
「ディウラさんならきっと! フレア様! 彼女を連れて行ってあげてください! きっと、彼女なら!」
リシェルナ……賢者である彼女が言うのならかけてみようか、フレアは頷いた。
「わかった。エメローナは――」
「私は残るわね、”邪悪なる者”を封じるためになんとかすることに専念するよ。
エンプレス・アヴァリスが封印のシステムを消し去ろうとしてるんならそのあたりも改良が必要だしさ、
その辺の設計から見直してみるわね。」
それがよさそうだな、フレアは頷いた。
「フレア! ディウラさん! 気を付けて!」
カイルはそう言うと、他の者たちも彼女らの身を案じていた。
その時代の精霊界――
「ねぇ♥ アタシってどぉ♥」
「ああ……美しき麗しき魅惑のエンプレス・アヴァリス様……なんて素晴らしいんだ……あなた様ほどの存在はこの世界にはいない、
そう――あなた様という存在はまさにこの世の快楽そのもの……」
「でも……アタシが粛清されたらこの世の快楽がなくなるのよ?
そんなの困るでしょう? アンタそれでも平気なの……?」
「それはダメだ……エンプレス・アヴァリス様がいなければ私は生きてはいけまい――
だから私は進言するのだ、エンプレス・アヴァリス様を粛清してはいけないと――」
「ウフフッ♥ わかっているじゃなぁい♥ そうそう、それでいいのよぉん♥
た♥だ♥し♥ ”エンプレス・アヴァリスは精霊界追放にするべき”って進言しなさいな♥
アタシは外にも出られる身体なんだからねぇん♥」
「はい……エンプレス・アヴァリス様、仰せのままに……」
「ウフフッ♥ いいわねぇん♥
さぁさ、それじゃあ他の男とも××××してくるわねぇん♥
アンタ1人よりも複数人で進言したほうがアタシが粛清されない確率が高まるでしょぉん?」
「確かに……流石は美しき麗しき魅惑のエンプレス・アヴァリス様……とても聡明でいらっしゃる……
このような素晴らしいお方を粛清するなど、どう考えてもおかしいことだ――」
「あぁん♥ アンタって褒め方が上手ねぇん♥ 気が変わったわ♥
それならもう少しアンタのことを幸せにしてア♥ゲ♥ル♥」
「美しき麗しき魅惑のエンプレス・アヴァリス様……素晴らしい――
あなたのために私はこの”裁定”の力を存分に振るいましょう――」
「あらぁ♥ 嬉しいわ♥
それなら次は、万物の作り手であるこのアタシが今度はアンタの剣を破壊の剣に作り変えてアゲルわぁん♥
ねぇん♥ そのほうがいいでしょぉん♥」
「まさにその通り! 美しき麗しき魅惑のエンプレス・アヴァリス様ァ! あなたはなんて素晴らしいのだァ!」