そして、フレアやカイルたちの攻撃やネシェラの誘惑によりアーカネルの深部へとやってきた。
「これは!?」
そこは何でもないただの古城の宝物殿といったところだが、
その中央には何とも禍々しい闇があふれ出ていた、これは――
「さぁ♥ アタシのカワイイ隷たち♥
今夜はこのアタシと一緒に踊りましょぉん♥」
ネシェラはその場で艶めかしい動作と共に、自らの妖の香を強く引き出すと、
”アヴァリスティ・ミスティック”からさらに強烈な妖の香が発する!
するとなんと!
「我々は……ネシェラ様が欲しい――」
「おお、ネシェラ様――なんとお美しい――」
「新たなる女神の誕生だ……その名はネシェラ様――」
その闇の中から闇の存在が次々と現れると、ネシェラ様に跪いていた。
「ウフフッ♥ 隷共からの報告通りね♥ いいわよもちろん♥
あんたたちの信じる神を捨ててこのアタシに鞍替えするってことなら、
あんたたちをこの世で一番幸せな生き物にしてア♥ゲ♥ル♥」
闇の存在は歓喜していた! もはや闇すらをも彼女は従えてしまった!
って、それってどんな報告なんだよ――。
「フフッ♥ このアタシに鞍替えした闇共が教えてくれんのよ、このアタシのためにってね♪」
……もはや多くの闇が彼女の虜だったようだ。
「ネシェラ、とにかく、ヤツとのリンクを切ればいいんだな?
そうすればとりあえず、グローナシアに出ている影響はとりあえず収まる――
そういう理解でいいんだな?」
フレアはそう訊くと、ネシェラは我に返って答えた。
「……ちぇっ、流石にこのタイミングでの××××はなしか――まあいいわ、つまりはそう言うことよ。
それが終わればこの時間軸のアタシはずーっと××××だけし続けている夢だけを見続けることにするけど、
あんたっちはちゃんと元の世界に戻って正しい時間を歩みなさいよね?」
それは――まあ……。
そして――一行は開いた闇の空間の中へと突入した!
すると、そこには周りは何もない真っ暗な空間が広がっていた……。
「なんだここは!?」
だが、そこにいるのはフレアだけだ!
「なっ、まさか――」
フレアは気が付いた。
「うっふぅん♥ そうよぉん♥
またしても引っ掛かるだなんて、あんたってどんだけお人好しなのよぉん♥」
どこからともなくネシェラの艶めかしい声がする――。
「そう、この先は闇の世界……言うなれば、アタシの欲望の渦巻くこの世界のパラダイスってところねぇん♥」
しまった! そういうことか――
「だから、男はすべてこのアタシがいただいたわぁん♥
女共はこのアタシに仕えるようにこれからたぁっぷりと躾をすることにするわぁん♥
もう、素敵な世界よねぇん♥ ウフフフフフッ……アーッハッハッハッハッハッハッハ!」
最後に狂ったように高笑いをするネシェラ……やはり、ハメられてしまったということか……。
絶望の闇の世界の中、単身フレアは彷徨い歩き続けていた。
周囲は見たことのある風景だらけだが、天にある太陽は真っ黒なもので、地上を闇で照らしていた。
すると――
「闇の眷属共め――覚悟しろ!」
そいつらが現れると、フレアは剣を抜いた! だが――
「何!?」
なんと、そいつらは次々と現れる魔物に対して立ち向かっていた!
「ネシェラ様――」
「すべては我らが新しき女神ネシェラ様のために――」
「ネシェラ様……お美しい――素晴らしい――」
……既にネシェラに意識を奪われている闇共、まさか――フレアは一つの可能性を予感していた。