ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティに戻ってくると、
なんと先ほどのネシェラが町の入り口にいるではないか!
「どこ行ってたのよ?
男を山分けしようと思ったのに――」
いや……それは流石にフレアはどう返答しようか悩んでいた、すると――
「あら? 好みの男がいなかったから遠慮したいって?
それはぜいたくな悩みよねぇ、この世界じゃあ男がいれば即奪取に限るから、
まさに早い者勝ちなのよ、選んでいる暇なんてないわ。
けど――そっか、別の時代からやってきているから選び放題なのね、羨ましいわねぇ……」
えっと……いや、あの……やっぱり、そういうことにしておくか、フレアは悩んでいた。
「でも、この世界ではそーゆーコトだから♪ 気が変わったら言ってね♪
もちろん、私はヤれれば誰でもいいけど……選ばせてあげるんだから1人だけあげるね♪
残りの7人はまずアタシんのだからね♪」
えぇ……フレアは悩んでいた。
「私はエンプレス・アヴァリスティ族なんだからどんな男でも100%ゲットできるのよん♥
でも、それだとフェアじゃないから、欲しい男がいたらいつでも言ってね♪
すぐにフレアの犬にしてあげるからさ♪」
プリズム族をも上回る強烈な妖魔種族の特性だな……。
「あっ、でも、さっきの男はもう片づけちゃったから山分けの話はあとでね♪」
食料貯蔵庫じゃああるまいし。
それにしても――今は”行為”はしないのだろうか、フレアは訊いた。
「ずっと××××ばっかしててもいいんだけど、本当にそればっかだと飽きてくるしね、
フレアの時代と違って男を選んでる場合じゃないぐらい取られるし限りもあるしさ、
食いつくすと新しい刺激もなくなるし、だから××××は忘れた頃にやるとか、夜中だけに絞って回数も多くても30回とか制限をつけてやるのが一番なのよ。」
どう考えても回数がおかしい、プリズム族的に言ってもどう考えても多すぎる。
彼女らでさえせいぜい5回や8回……だったハズだ。
「でも、お城の女王様はずーっとやってるでしょ? 正直に言うけど、あいつが一番ヤってる回数多いからね。
しかも他の女の男にもことごとく手え出してるし、
表に出てきても言いたいこと言ったらすぐベッド・インするようなクイーン・ビッチだから相手してもらえると思わないほうがいいわね。」
クイーン・ビッチがクイーン・ビッチを言うとは余程なんだなとフレアは考えた、確かに24時間ずっととかはどう考えてもやばすぎるだろ。
「私はクイーン・ビッチじゃなくてエンプレス・ビッチよ!
ほかのクイーン・ビッチ共を束ねる女帝ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティ様なんだから、そこんとこ間違えないでよ!」
そんなことで威張らなくたって。
だが、それもそのはずだった。
「つまり、あなたがネシェラ=エンプレス・アヴァリスティの母体ってこと!?」
ということだった、彼女こそがネシェラ=エンプレス・アヴァリスティのマスターなのである。
母体という通り、ほかのネシェラの母でもあるのだが――この世界ではそんな概念などないらしい。
だが、そんな者が城とは遠いところでひっそりと住を構えて男と戯れているとは――
「そんなん、人それぞれよ。」
ネシェラはそう言う、確かに、シルグランディアはあんまり女王の座というものには興味がなさそうな存在なので、
これはこれで正解なのだろう。
「とゆーコトで、今、”お気に入り”共を呼んでいるから待っていなさいな。
意識を共有して、他のクイーン・ビッチ共に”お気に入り”共に集合するよう働きかけているところよ。」
まさにマスターゆえの能力ということだな。
「ということは、何か動きがあったのか?」
するとそこへ、あのクローザルが彼女の家の中から出てきた!
「”パンドラ・ボックス”ですよ、闇の気配が漏れ出ていることを確認したんですよ!」
そんな彼に対してフレアは驚いていた、ようやく出てきたのか……って――
「え、クローザルと一緒にいたのか!?」
フレアはそう訊くとネシェラは嬉しそうに答え――
「そりゃそうよ、だってぇ……彼ったらスゴイのよ♥」
なんと、クローザルの右手の中に収まっていた! ……その話も聞きたくはなかった。
「はい、ネシェラ様……いえ、ネシェラ――あなたはなんて素晴らしい人なんだろう――
そして、ネシェラにあんなことまで――ああっ、私はとても幸せだぁ――」
「ウフフッ♥ 私のクローザル♥ 今度はアタシで何がしたいの♥」
すると――クローザルはおもむろに彼女のスカートを……っ!
「やん♥ クローザルのエッチ♥」
楽しそうなネシェラとクローザル、しかもあんなに短いスカートなのに”はいてない”……歩く18禁だな。
だがその後、お互い見つめあっている――こいつはデキとりますがな……単に”行為”をしたいだけの間柄じゃねえ。