そして今度はあの身なりのよい執事が現れるとネシェラはそいつに手を預け、
まさに女王様の如き振舞い、エレガントにゆっくりと歩いていた。
そこは城の5~7階にまたがっている大広間、名称は”女王拝観の間”である。
すると、彼女の服装が……あのゆったりとしたワンピースは見る見るうちに透けていき、
あの時の何ともゴージャスでセクシーな黒のレース地のドレス姿に変わっていた!
だが、レースの中の白のドレスなんてものはなく、あの豊満なバストは隠す気がないほどさらけ出しており、
下半身はスカートだが、そのスカートもメロリーナ丈よりもさらに短いレース地のもので、
もはや変態痴女である。
そのままネシェラはその部屋の玉座に座ると、綺麗な”女神脚”をセクシーに組んで座った――
そのような煽情的な彼女の姿に男たちは鼻の下を伸ばしてデレデレと嬉しそうにしていた……。
その中にはあのカイルやバルファース、そしてクローザルまで――
「ごきげんよう……男共。さっさと始めろよ、この変態共。」
ネシェラは上からものを言うようにそう言うと、1人の男がかしこまりつつ話を始めた。
「はっ! 我らが美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ様! まずは戦時報告からでございます!
ドミナントとアルティニアは壊滅いたしました!
そして、生き残った者はすべからく、我らが美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ様の軍門に降ることになりました!」
な、なんだって!? どうして!? だが、話は続き……
「無論、男と、不用意に女を語らう不届きな”異なる者”の選別については既に済んでおり、
”異なる者”については後ほど1階の”信愛の間”へと移送する手はずとなっています。
これでこの世界のすべては我らが美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ様のものとなったのです!」
ど、どういうことなんだ……!?
「ウフフフフッ♥ 結構結構♥
んま、アタシ自ら町をぶっとばしているんだからとーぜんよねぇん♥」
な、なんでそんなこと――
「もちろんでございます!
我らが美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ様の美貌を以てすれば、たとえ何者であろうと逆らうことなど叶いません!」
男はそう言うと、ネシェラは――
「んなこと、言われなくたってわかっていることよ、だってぇ……」
と言いつつ――
「うっふぅん♥ このアタシを前にすれば誰だって平伏すに決まっているわよねぇん♥
ほらほらぁ♥ お前ら全員を幸せにしてア♥ゲ♥ル♥」
と、彼女は煽情的な動作と共に身体中から色香を発した! 彼女は誘惑魔法で男たちを使役していたのだ!
「……ああ、我らが美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ様……なんて素敵な方なんだ――」
「美しい……ネシェラ様! 素晴らしい……ネシェラ様!」
男たちにちやほやされてネシェラは悦に浸っていた。
「ウフフッ♥ それじゃあ、今の話はこれで終わりね♥ 次はなにかしらぁん♥」
「はっ! 我らが美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ様! 次はクライアス殿の件でございます!」
クライアスだって!? まさかクライアスというのは――
「クライアス殿におかれましては、
この世界で唯一無二にして至高なる存在であらせられる女王ネシェラ様への”エローズ・アヴァリス・シンボル”による祝福を与えられ、とても光栄なことだった、
今後はこのクライアスめも、 この世界で唯一無二にして至高なる存在であらせられる美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ様の美の奴隷として尽くしたい、とのことです!」
え、”エローズ・アヴァリス・シンボル”!?
「そうね、今の私があるのもクライアスの”アバズレビッチへの暗示”のおかげだもんね――」
なんだって!? アバズレビッチへの暗示!?
「いえいえ! アバズレビッチへの暗示だなんてとんでもない!
クライアス殿におかれましては、
それを絶対にして唯一無二の女王への啓示であると仰せつかっております!
つまり、クライアス殿にとっても、美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ様という存在はこれまでのみならず、
今後もこの世界を統べるものとして相応しい存在であるという認識なのでございましょう!」
男はそう言うとネシェラはニヤッとしていた。
「なるほど……ウフフッ、確かにクライアスの言う通りよねぇ――
そう、この世のすべてはこの私……”ネシェラ=エローズ・アヴァリスティ”改め、
”ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティ”様の意のままになるってことなのよぉん♥」
と、彼女は再び煽情的な動作と共に身体中から色香を発した!
「ハァ、ハァ……」
「アァ……ネシェラ様……美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ様ァ……」
「すべては美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ様の意のままに……」
男たちは激しく興奮していた!
「そう、この時を以て、真にこの世界で女を語れる存在はアタシただ一人だけになったってことよぉん♥
つまり、女が欲しいって言ったらこのアタシ……
美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティ様が欲しいってコト♥
女を抱きたいって言ったらこのアタシ……
美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティ様で楽しみたいってコト♥
そして……女と××××したいって言ったらこのアタシ……
絶対にして唯一無二の美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティ様から最高のご褒美が賜りたいってコトになるわけよぉん♥」
なっ……まさにアバズレビッチへの暗示か――
「なるほど!
流石は美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティ様!
無論、存じてはおりましたが、ただ美しき麗しき魅惑なる存在というだけでなく、
それでいて聡明で知的、なおかつ論理的で策略家とまで呼ばれるようなお方であると、ただひたすら敬服するばかりにございます!」
と、男は感動するが――
「と、ところで……美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティ様!
つきましては、今晩こそはどうぞ私めに、女王様からの最高のご褒美を!」
ムズムズしながらそう訊いた男、最高のご褒美をって……ま、まさか!?
「もちろんよぉん♥ ってか、アタシ、今日はとってもいい気分なのよぉん♥ だ♥か♥ら♥
今からみーんなにこのアタシから最高のご褒美をア♥ゲ♥ル♥ うっふぅん♥」
さらに再び興奮する男たち……なんてことに……。 すると――
「も、もうしわけございません美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティ様!
そういえばクライアス殿から贈り物がございました!
気持ちばかりが前のめりになっており、失念しておりました!
まことに申し訳ございません! どうぞお許しを!」
と、男は慌てて言うが、ネシェラは――
「そんなこと気にしなくたって結構よぉん♥
だってぇ、この美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティ様を前にして我慢できる男が存在するわけないものねぇん♥」
と、滅茶苦茶得意げに色っぽく言うと、男たちはさらに興奮していた。
「はぁい! 私ももう限界でございますぅ……デヘヘヘヘ――
ですが、これだけはお渡ししないわけには行きませんからなァ! グヘヘヘヘ!」
彼女に差し出したのは、まさかの”パンドラ・ボックス”だ!
「あら♪ 確かにそんな大事なものを忘れてただなんて絶対にありえないわねぇ♥
この始末、どうしてくれようかしら♪ あとでたぁっぷりとオシオキが必要ねぇん♥」
嬉しそうに言うネシェラだが、男はむしろ――
「ははー! 美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティ様ァ!
このような至らぬ私には美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティ様による躾が必要でございます! どうか、どうか!」
オシオキされたくてたまらなそうにしている様子だった。
すると、彼女は箱を開けてしまった! 中から闇があふれ出す!
「来た来た来たぁ! これよこれこれぇ♥
クライアスったら私のためにまた随分と力を入れといてくれたのねぇ!
そうよ! この力さえあればアタシはこの世界の女神となるのよ!
私は女王改め女神ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティ様! この世界の女神として新たに君臨することになるのよぉん♥」
そしてその闇は女神ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティがすべて取り込んだ! どうして、どうしてこんなことに……!
「これからアンタたち男という男のすべてをこのアタシ、
美しき麗しき魅惑の女神ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティ様がこの世で最も幸せな生き物に変えてアゲルわ♥
キャハハハハハハ! キャハハハハハハハハハハハ!」