そして翌朝――
「どうしたんだみんな?」
フレアは訊いた、みんなでメイド服に着替えており、何故か家事仕事を始めていた。
「やることないしね、せっかくだからお城での仕事をさせてもらっているの、お給金だってもらえるし♪」
メロリーナはウキウキしながら仕事をこなしていた、
だが、そんなんでいいのだろうか、フレアは悩んでいた。
あたりはメイドだらけ――女性陣ばかりだな。
するとそこへ――例のアトレーニアのエメローナ……なんとも煽情的なお姿のネシェラが現れた。
「おはようございます、女王様――」
メイドたちはそう言いながら次々と彼女に跪いていた。
「おはよう、わらわの従順なる隷たちよ――」
わらわの従順なる隷って……完全に女王様気取りの彼女にフレアは悩んでいるが、
メイドたちはむしろ嬉しそうだった、そういう世界なのかここは。
まあいい、そんなことより――そんな彼女をフレアは追い、話をしようと試みるが――
「ん? ネシェラ!? どこだ!?」
彼女を見失った、ここは本当に複雑な城だな――フレアは悩んでいた。
「とりあえず、外に出るか――」
だが、行けども行けども外へ通じる出口が見つからない。
思った通りに進んでも何故か同じところに戻ってきている気がするし、
その間にいくつか扉こそあるが、すべてはメイドの寝室や仕事場ばかり――どうなっているんだ?
「おかしいな、昨日はこの辺りから中に入ってきた気がするのだが――」
そこへパティが通りかかった。
「パティ! すまないが、出口まで連れてってもらえるか?」
だが――
「すみません! 忙しいので、ごめんなさい!」
パティは早々にどっかに行ってしまった!
「あっ! 待って!」
ダメか……。
「それにしても、どうしたんだろう……」
フレアは周りの行動が理解できないでいた、本当になんなのだろうか。
誰に掛け合ってもマトモに取り合ってくれない……忙しいなどと言ってさっさと行ってしまうのだ。
パティはもちろん、メロリーナもレオーネもディウラも……その状態にフレアは悩んでいた。
しかしそういえば、メイドは見かけるが男たちの姿が見えない……どうしたのだろうか、フレアは悩んでいた。
そこへ――
「あら? どうかした?」
ネシェラが現れた。ワンピース姿だが――やっぱりなんか妙にデカイところがデカくてとても目立つ……。
しかも身長が自分と同じぐらいのエメローナに比べると、彼女の身長は妙に小さい……
15cm程度は小さい気がする……。
「ネシェラ! この建物、どうなっているんだ!?
それにみんな、何故か本当にメイドをやっている!」
そう言われてネシェラは悩んでいた。
「そうよね、なーんもやることないとそうなっちゃうわよねぇ。
それに……一応お城だからね、ある程度は複雑なのは止む無しよ。」
そうなのか? フレアは改めて聞いた。
「ええ、まあ――どうやらあなたには難易度が高すぎたみたいね、それはごめんなさい。
みんなからちょっと離れちゃうけどさ――」
と、ネシェラは言うと、何かしらの合図をし――
「お呼びでございましょうか、我らが美しき麗しき女王ネシェラ様――」
ディウラが現れるとかしこまっていた。
「さっさと連れて行きなさい。」
ネシェラは少々不愉快気味に言うと、ディウラは再びかしこまっていた。
「かしこまりました、我らが美しき麗しき女王ネシェラ様――」
なんていうか、急にどうしてこんな感じになったのだろう?
そして……こんなところに道なんてあったかと思いつつ、ディウラの後についていくフレア。
それにしても見たことがない道だ、フレアは首をかしげていた。
「ディウラはこの道を使っているのか?」
「この道は特別です、私でも不用意に立ち入りすることはありません」
そのままとある扉の前へとやってきたディウラ。
「ここは女王様があなたのためにご用意されたお部屋がございますわ。
外も近いことですし、ちょうどいいかと思いますね――」
彼女は女王様……
「ディウラ、彼女は女王様なのか?」
フレアは思い切って聞いた、なんか、もう少し早く聞いてもよかった気がする……フレアは考えた。
「もちろんですわ♪ 彼女は我らが美しき麗しき女王ネシェラ様♪ この世界のために尽力成されているお方ではありませんか♪」
それは――確かにそうなのだが、それにしてもなんだか違和感だらけで――