ドラゴン・スレイヤー ~新たなる未来~ 第6章 第148節

第6章 暗い陰謀

第148節 シルグランディアの影響力

 廊下などは豪華な内装のお城だが、部屋の内部はまるでパティのお屋敷のような質素というかシンプルなつくりだった。 4階の居室にて、一行は盛大にもてなされていた。
 すると――一行は待っていると、ネシェラが現れ――
「ふふっ、待たせたわね――」
 な、なんと、そのお姿は何ともゴージャスでセクシーなドレス姿!  生地はまさにゴージャスそうなレース地で、アトレーニアの時のエメローナのようなドスケベ衣装!  だが、レースの中にはかろうじて白のドレスが収まっているが、スカート丈は短いプリーツで、 あの豊満なバストも胸元を自重せずにさらけ出していた……煽情的ではないとは言っていない。
「何故その恰好を?」
 フレアは訊いた。
「目的はさっき言ったことと同じよ、露出がすぎるのは如何なもんかと思うけど、 まあ――女王様是非にって言われたら着ないわけにもいかないしね。」
 だが――それにしては少々目のやり場に困る……。
「わかる、言わんとしていることはよくわかる。 けど、女王様に着てもらわないと仕事になんない連中もいるのよ。 だからせめて、せめてこの世界があり続ける限りはやれることをやっていくつもりよ。 もっとも――こんな恰好を許容しちゃっているなんてやっぱり”邪悪なる者”にある程度毒されているからなのかもしんないけど。」
 まあ……そのあたりの考え方は確かにシルグランディアらしいところではあるな、 現にエメローナもそうだった、しかもあの時は確かに狂っていたし。
「まあ、いいからさっさと食べなさいよ、それが最後の晩餐になるかもしれないからね、 ”邪悪なる者”がいつまた仕掛けてくるかわからないしさ。」
 おっと、そうだった、ゆっくりしているけどここは敵地だったんだっけ、一行はすっかりと忘れていた。 だが――ネシェラは何故かその晩餐には一切手を付けることはなく、 周りが食事しているところを眺めながらお茶だけを呑んで楽しんでいるだけだった。

 その部屋でそのままゆっくりと過ごしていた一行。 だが、ネシェラは衣装チェンジでまた別の恰好をしていた、 またしても目のやり場に困るようなセクシーで煽情的な女王様スタイルである。
「自分で言うのもなんだけど、なかなかいい国でしょう。 これでも結構頑張ったんだからね?」
 と、ネシェラは言った。
「確かに、敵に対してここまで反抗しているのもすごいと思うほどだな」
 ネシェラは頷いた。
「ところで、この世界に”邪悪なる者”の記憶を持ち込んでいるって聞いてるんだけど、本当?」
 あ、そう言えば――ディウラはそれを出した、”パンドラ・ボックス”である。
「え、どうして持ってきたんだ?」
 バルファースは訊くとディウラは悩んでいた。
「持ち歩くのも危ないと思うけど、迂闊なところに置いてくるのも危ないかなって思って――」
 そうか、ヴァナスティアにおいてくる予定だったんだっけ、そんな余裕なかったもんな。
「それなら、ここはまさに”邪悪なる者”のホーム……私に寄こしなさいよ?  仕方がないけど、アーカネルの町の跡地に置いておくから――」
 アーカネルに?
「無人の町で誰もいないからね。 だから利用させてもらうのよ、アーカネルには申し訳ないけどね――」
 うーん、なるほど……それならそれでありか、すると――
「お呼びでございましょうか、女王様――」
 まるで執事のような隷が現れた。
「聞いた通りよ、だから丁寧に扱って頂戴。」
「はっ、かしこまりました、女王様!」
 執事のような隷はその箱を丁寧に取り上げると、そのままどこかへと持ち去っていた。
「しかし……何故分かった? それも言い伝えか?」
 フレアは訊いた。
「ええ、そういうことね。 けど、私に訊くよりエメローナに訊いたほうがいいんじゃないかしら?」
 なるほど、何とも目ざといな、シルグランディア。

 お城で夜を明かし、一行は次の日を迎えた。
「ふふっ、カワイイわねえ♥」
「うぅん……ネシェラお姉ちゃん……僕、だぁい好き♥」
 今度はネシェラお姉ちゃんに甘えているザードだった。 その際の服装は最初にあった時のワンピース姿である、やっぱりこっちのほうがしっくりくるなぁ。
「私もザードクンのことがだぁい好きねぇ♥」
 可愛いもの大好きお姉さん……やっぱりシルグランディア女そのままのお人である。
「わぁい! 嬉しいなぁ♪ 僕、大きくなったらお姉ちゃんをお嫁さんにするね♪」
「あら! 嬉しいわね! いつでも待っているから大きくなったらきっと私のことを迎えに来てね♥」
「うん! 約束だよ!」
 完全に懐いているようだ。
「ねぇ♪ ザードクン、可愛いでしょ♪」
「ねぇ♪ 可愛いよねぇ♪」
 パティとメロリーナは嬉しそうに訊くとネシェラは答えた。
「そうね、これは確かにかわいいわ、お姉ちゃんだぁい好き♥  なぁんて言われたらころっと落ちちゃうわねぇ♪」
 すると、ネシェラは――
「それにしても、あんたもなかなかカワイイじゃないのよ?  そうねぇ……それこそカワイイメイド服があるんだけどどぉ? 着てみない?」
 え、可愛い服!? パティとメロリーナは食いついた。