だが――
「遊びはこれまでだ。さあ、真に絶望する姿を我に見せてみるがいい――」
現れたのはウロボロスだ! だが、その意識には”邪悪なる者”が宿っている、合体でもしたようだ――
「我は破壊するもの――虫ケラの分際で我の邪魔をするなどとは言語道断!
こうなったらやむを得ん、世界を闇に落とすことが不可能というのなら、
まずは貴様らをこの世界ごと破壊してくれよう!
そして面倒だが、すべてが消滅した後に闇の世界を作り上げるのだ!」
しかし、そんな絶望的な中、勇士たちは次々と息を吹き返し、”邪悪なる者”へと立ち向かった!
「うがああああ! うおおおオメガぁぁぁああ……ブラスターああああああ!」
1人の闘士が”邪悪なる者”を破壊しつくす!
「アサルト・オブ・ザ・ドレッドノーーーーート!」
エメローナ似のあのネシェラがものすごい魔法をまとった剣で敵を打ち砕く!
「セレスティアル・メガ・フレアーーーーー!」
さらに絶大なる魔力による”邪悪なる者”への応酬!
勇士たちの活躍によって”邪悪なる者”は滅び去った。
展開していた闇の世界は少しずつ閉じようとしていた、だが――
「おのれぇ……許さぬ、許さぬぞぉ……
運命の精霊と万物の創造手……貴様らさえいなければ我の野望は完全なものに――
許すまじ許すまじ、許すまじ――っ!」
”邪悪なる者”はもはや霊魂だけのような像だけでひっそりとうごめいていた。
「まだだ、まだ終わらぬ……!」
”邪悪なる者”はその場に落ちていた本を魔法のようなものを使って拾い上げると――
「”クロノリア”に連なる”雲の書”よ! 我に新たなる道を示したまえ!」
再び魔法を発動! だが――
「うがあああ! なんだぁ! なんだこれは! うわああああ!」
そいつの身を真っ赤に染まった炎で焼き尽くした!
「やめろぉ! やめろぉおおおお!」
”邪悪なる者”は苦しそうだ――。
「うわあああああ! ああああああ! 許すまじ! 許すまじぃいいいい!」
そして――気が付くと、また別の場面に展開していた。
「ぬ、ここは……?」
”邪悪なる者”は目が覚めた。あたりを見渡すと、遥か彼方まで広がる大草原が、
そして……自分の身はきちんと実体を成している――
「なんだ!?」
何やら声が聞こえる……隣の穴倉からだ、そんな暗いところで何者かがブツブツと呪文のようなものを唱えているようだ。
そして、そいつは悟った……。
「フッ、ククククク……アーッハアッハアッハアッハアッハ! そうか、そういうことか! なるほどなあ!
そうとも、我はこの世界を脅かす者なり! 世界は我を必要としているのだそうだ!
なあ! 創造神よ! そういうことであろう! フハハハハハハハハ! アーッハハハハハハハハ!」
そう、こうして”天命”を語るクライアスが現れたのだった。
状況をようやく呑み込んだ一行たち。
その後にもあいつがしでかした行動の一部が記録されており、すべてを確認したのだった。
「つまり、あいつの目的は――」
カイルはそう言うと、レオーネが――
「”邪悪なる者”、つまりはこの世界を陥れることが主目的で――」
そう言い、エメローナが――
「どうやらこの私・万物の創造手と運命の精霊が邪魔してくれたから復讐をしようってことなのね――」
と言った、ただ――
「酷い復讐よね、アバズレビッチへの暗示という手段が――」
ディウラは腹を立てていた。
「僕の頭がグルグルしちゃうやつなんだよね?」
そうです、ザード君大正解。賢いなこの子。
「けどさ、その――”アヴァリス・シンボル”ってやつ? なんなんだろう? 何が起きるの?」
パティは首をかしげていた。
「聞いたことがないな、ラドリゲルスは何かわかるか?」
フレアはそう訊くと彼は答えた。
「わからぬな、我々の知るものではないのだろうな」
うーん、考えていても仕方がないが……効果がないのならとりあえずいいのか。