そして――
「あぁら♥ ボウヤじゃない♥
お姉ちゃんがアンタのことをたぁっぷりと可愛がってア・ゲ・ル♥ ウフフッ♥」
目の前にエメローナと鉢合わせになったカイル、
服装の露出具合がさらに過激になってきており、
そんな様子で自分を誘惑してくるエメローナにカイルは内心ドキドキしており、やはりムラムラと……
「お姉様! いい加減にしてください!」
と、そこへメロリーナがやってきてエメローナを制止していた。
我に返ったカイルはエメローナから距離を開けていた。
「あぁら♪ メロリーナじゃなぁい♪ ちょっと揶揄ってみただけよぉん♥」
「ちょっとどころじゃありません! 行動を慎んでくださいますか!」
だが……エメローナは舌打ちをしていた。
「ったく、アンタもいつの間にかこのアタシにずいぶんと生意気な口を利くようになったわねぇ?
ふふっ、まあいいわ……それならそれでお姉さん、大歓迎よぉん♥ ま、そんなことより♥
ねぇカイル♥ 気が向いたらこのお姉さんの大きなおっ○いに飛び込んでいらっしゃいな♥
そしたらお姉さん、その日からアンタのママになってあげるわぁん♥ ウフフッ♥」
そっ、それは――身を乗り出そうとしたカイルだが……いかんいかん!
カイルは慌てて目の前の絶景を振りほどいていた……
気を抜いたら心を奪われるほどにまでなってしまっているようだ……。
「カイル! 気を付けて!」
メロリーナは訴えるような目でカイルを見つめ、彼の胸に飛び込んでいた。
「フフッ♥ アンタの大事なカイルちゃんがいつまでアンタみたいなのに執着してくれんのかしらねぇん♥
だいたいその男はほとんどアタシに傾いているのよねぇん♥ それなのに健気にがんばっちゃって♥
でも、アタシは別にいつカイルを渡してくれたっていいのよぉん♥
だってぇ……アタシで満たしたい男だったらこの世にたくさんいるのですものねぇ♥
それなのにアンタったらそいつを守ることだけで精一杯……なんて惨めなのかしらぁん♥ フフッ♥
だからそんな女のことなんか忘れて今すぐアタシのコレクションに加わったっていいのよ、カ・イ・ル♥」
この女! メロリーナはエメローナを睨めつけていた。
「せいぜい頑張ることね、”お嬢ちゃん”♥」
シルグランディア女ゆえに男を奪い取るヤバさでさえ250%か……。
なんで俺に固執するんだろう……カイルは悩んでいた。
「取りやすい男で言えばカイルが一番簡単だからと考えているのだろう」
フレアはそう答えた、どうして!? メロリーナは悩んでいた。
「クローザルはあんなだが、言ってもヤツはリッチ、強靭な魔力と精神力を備えているが実生体ではない……
ゆえに誘惑魔法の効力もそれなりに低減する……とはいえ、効いていないわけではない。
ただし時間が必要なのは確実ゆえに焦ってもしょうがないと踏んでのことだろう」
クローザルが彼女によく見惚れているところを見るが、実はそうなのか……カイルとメロリーナは驚いていた。
「バルファースは経験が多くて幼馴染が同じような能力者ゆえにその分絆されにくいというのがある。
となると、経験少なく気を抜いたら速攻でコロっと行きそうなボウヤ……
つまりカイルをさっさと回収しようというつもりなのだろう。
無論、当人が言うようにいつでも回収できるつもりでいるから今度は煽ることを楽しんでいるようだが」
カイルはぐうの音も出なかった。
確かに綺麗なお姉さんには弱いことは認める、
現に初めて見たフレアに対しても素敵なお姉さんだなぁと見惚れていたこともあった、
結構早いうちにそれも冷めていったが。
もちろん可愛い女の子にはすこぶる弱い……
それでメロリンちゃんにメロメロリンで今はそのまま可愛い彼女が一緒にいてくれて嬉しい状態である、
そうなんだけど――
そして、ここへきて超セクシーなおねゐさんが俺を誘っているんだ!
もう最高かよ! 女神エメローナ様! 俺をコレクションに加えてください!
むしろ俺のママになってください! ママ……女神エメローナママ様……
「カイル!」
メロリーナは大きな声で訴えるとカイルは我に返った、女神エメローナママ様強すぎる……。
だが――エメローナの行動は次第にエスカレートしていった。
「パティ!? どうしたんだ!?」
フレアは慌てていた、彼女は泣いていた。
「ごめんなさい、なんでもありません……」
それだけではなかった。
「レオーネ!? あなた、どうしてそんな恰好を!?」
彼女はなんだか悔しそうだった、なんとレオーネはエメローナではないが露出高め服を着ていた、
いや……原因はエメローナ、つまり着させられていたというのが正しいらしい……。
少し前……
「え、エメローナ姉さま!?」
パティの目の前に彼女が現れた。
「あら? 彼氏いない歴50年さんだったかしら?」
エメローナはヤバイこと言っている……。
「そんなに年取ってません!
それにいないんじゃないんです、お姉様と一緒で別に必要としていないだけです!」
パティははっきりと言い返したが……。
「へえー? そんな強がり言っちゃって、可愛いわねぇ♪」
なんですって!? パティは耳を疑っていた。
「自分よりも年下のカイルでさえ彼女がいて、
しかもその彼女が寄りにもよって年齢も種族も違うとはいえ自分と大体同じような感じの女――」
「それがどうしたんですか!?」
「あらあらあら、ウフフッ♪ 本当に可愛いわねえ、アンタ♪ マジで要らないってことなのかしら?」
「要りません! 間に合っています!」
ところが……
「ウフフッ♥ それならそれで、面白いこと思いついたわぁん♥」
エメローナはそう言いつつ、地面に鞭を打ち鳴らした!
「女王様……お呼びでございますか――」
なんと、うつろな目をした彼女の奴隷が3人現れた!
「この女、男が要らないんですって! だから願いをかなえてやろうと思ったのよ!」
ど、どういうことだ――パティは引きつっていた。
「男要らないんなら今のうちにキズモノにしておけば男は絶対に寄り付かなくなるでしょ!?」
なんだって!?
「いやぁん♥ 完璧じゃなぁい♥ もしかしてアタシって天才? 知ってたけどねぇん♥ ウフフッ♥」
こ、この女!
「アンタたち、エサの時間よ! この女をキズモノにしてあげなさい!」
仰せのままに、女王様……3人の男たちはパティに襲い掛かってきた!
「や、やめて――やめてえええ!」
襲われたといっても未遂で終わったパティ、エメローナがすんでのところで止めたのであった。
その後は魔女の高笑い、彼女の奴隷は魔女から”ごほうび”をもらうとその場を去っていった。
一方で襲われた恐怖でそのまま立ちすくんでいたパティはただひたすらその場で泣きじゃくっていた。
後にそんな彼女をフレアが見つけると、彼女に寄り添っていた。