レオーネは弓を弾いた……その矢は魔物に見事にヒットした!
「いっくよー! てやあ!」
そこへすかさずメロリアは剣を振るって魔物に一閃!
「やるもんだな――」
バルファースは2人の連携に唖然としていた。
「もう1体いるわ! 気を付けて!」
ディウラはそう注意を促した、するとメロリアはおもむろに――
「このっ!」
なんと、今度は銃器を取り出すとその魔物に打ち込んでいた!
「あんなものまで扱えるのか!?」
カイルは驚いていた。
「そっちは任せろ――」
レオーネはその魔物にすかさず接近していた、そして――
「この剣にすべてを託す! でやあっ!」
なんと、必殺の剣閃を飛ばすと魔物を見事切り刻んだ!
「あれはまさか! 完成されている!?」
グローサルはとても驚いていた。それに対してエメローナは答えた。
「そういや、グローサルの時代ってまだ開発中の極意だったわね。
そうよ、これこそが正真正銘の”闘気剣術”ってやつね。」
それにはカイルもバルファースも驚いていた。
「レオーネさんが”闘気剣術”の使い手……すごい――」
「噂には聞いていたが、これが剣から繰り出される神秘なる極意ってやつか……」
ディウラとパティもまた冷や汗をかいていた。
「そ、そんなにすごい能力なんだ――」
「確かに、なんか次元の違う能力って感じがする……」
その一方で、ザードは感動し、フレアは感心していた。
「メロリアお姉ちゃんもレオーネお姉ちゃんも強ーい!」
「なんとも高尚な使い手がいたもんだな――」
次のキャンプ、エメローナは頭を抱えていた。
「やっぱり女の子なんだからスカートは欠かせないですよねー♪」
パティが楽しそうにメロリアと話をしていた。
「あ、やっぱりこの世界の女子の間では通説なんですね!」
「通説って? ……ああ! そういうことですね!」
「そうそう♪」
そこへレオーネとディウラが加わった。
「何の話だ?」
「通説ですか?」
パティが楽しそうに話した。
「スカートと言ったらセント・ローアの英雄であるメシア様由来の由緒正しい女の子の履物ですからねー♪」
そう、エメローナが頭を抱えている理由はその話である。
「確かにそうだな、そのせいか両親も私にはスカートしか履かせなかった、
そしたらそのままスカートを履くのが自然だと思っていたな」
レオーネは考えていた。
「メシア様は余程のすごい人なんでしょうね♪
イメージとしては――もしかしてメロリンちゃんあたりかしら?」
ディウラは楽しそうに言った。
「へ? 私!? いやいやいや、まさかー」
彼女は戸惑っている。
「きっとそうだよ! メロリンちゃんぐらい短いスカートの人で多くを導いた美しくて可愛らしい女戦士なんだよ!」
そんな話に、フレアは意地が悪そうにエメローナに話をしてきた。
「だそうだ。エメローナも短いスカートでも履いて美しく可愛らしく振舞い我々を導いてみてはどうだ?」
彼女は言い返した。
「冗談きついっての。
ったく……どんなご先祖様だか知らないけどどうしてそんな面倒なことしてくれたのかしら?
つっても、私としてはご先祖様の恰好はスカートっつっても私と同じようなワンピースのロングスカートだって聞いてるけど?
それがいつ短いスカートに変わったのかしら?」
「歴史など、時としていともたやすく変えられてしまうもの、
カリスマ性を保つのであれば多少のことには目をつむるものだ」
マジで勘弁しろよ――エメローナは再び頭を抱えていた。
するとそこへ……
「ん? エメローナお姉様? ……そうだっ! エメローナお姉様もミニスカート履いてみませんか!?」
ななっ!? パティが言うことに対してエメローナは引きひきつっていた。
「そうそう! お姉様、脚長いんですよー! だからきっととっても似合うと思います!」
んなわけないでしょ! そうとでもいいたそうなエメローナだが――
「確かに! エメローナさんなら似合いそうですね!」
と、ディウラまで……
「ほら、みんなに勧められているぞ」
と、フレア……マジで勘弁しろよ――周囲もなんか非常に期待している……エメローナは依然として頭を抱えていた。
悩めるエメローナ、そこに男性陣がやってきた。
「何してんだ? 何かあったのか? アーティファクトのことか?」
カイルが訊いた。
「そんなんじゃないわよ、ったく――」
エメローナはふてくされていた。すると――
「そういやさっき女共がファッションのことで沸いていたようだが――」
バルファースは考えていた。
「ファッション? うーん……そんなこと言われてもなあ、俺、そういうのは疎いんだよなぁ……」
「私も流石に女性の服装となると……」
カイルとグローサルは悩んでいた。
「んな心配せんでよろし。ったくもー、なんでこんな試練与えられんのよ……」
なんであんな話題で試練と捉えるんだこの女。そこへバルファース――
「女はファッションの話になると熱熱と話し始めるからな。
だが、あの場で話していたのはもっと単純な話だ。
ヒントで言えば……カイル、お前の彼女だな」
えっ!? そういわれてドキっとしたカイル、
まさか……メロリンちゃんになんか気を利かせることでも言わないといけないのだろうか!?
カイルは滅茶苦茶焦っていた。すると――
「何よ! 私にそんなもんが似合うわけないでしょ! ったく、冗談じゃないわ!」
と、いきなりムキになり始めたエメローナ、ど、どうしたっていうんだよ……カイルとグローサルは狼狽えていた、
ん、待てよ、まさか――カイルは閃いた。
「いや、エメローナさんには似合うんじゃないか? 少なくともそう思うぞ!」
はぁ!? エメローナは耳を疑っていた。
「お前!? 本気で言ってんのか!?」
「ああ! 俺はいたって本気だ! エメローナさん、脚長いもんな! 結構映えるんじゃないか?」
その発言にバルファースは考えた、こいつの場合は恐らく自分の母親のこともあるな、と。
「なるほどな、女ファイターとくれば露出……動きに際して無駄を省いた服装か、
確かに、そのイメージで考えると今のこの女のシルエットじゃあ違和感ありありってか」
「うるさいわねえ! いいじゃないのよ! これが私のスタンスなんだからさ!
だいたいミニスカートたって、私これでも足の長さが身長の半分ぐらいあんのよ!」
なんだって!? それを聞いて3人は驚いた。だが、それに対してグローサルが――
「それ! ”女神脚”ってやつですね!」
はぁ!? 3人は耳を疑っていた、こいつはやっぱりメロリンちゃんに触発されたのか……と思いきや、
「今でもその”女神脚”の文化が残っているなんて! 当時は”神脚”と呼ばれたものです!
もっというと、それは神の舞を踊る踊り子のステータスのひとつでして、
特に長くて綺麗な足の踊り子は”神脚”と呼ばれ、人々に幸福をもたらす者として神聖視されるほどの存在なんですよ!
ですからメロリンさんはもちろん、エメローナさんもまたきっと”神脚”……いえ、”女神脚”の持ち主なんでしょうね!」
……えぇ……まさかのフレアガルディスの文化……。
「だ、そうだ。精霊シルグランディア様なるものであれば人々に幸福をもたらす者としての素質を十分お持ちであらせられるということだ」
さらにバルファースはそう言うと、エメローナはさらにブチ切れていた。
「何言ってんのよ! そんなわけないでしょーが!
んなバカげたこと言ってるとしまいにゃマジで履くからな!」
すると3人は――
「エメローナさんの女神脚……メロリンちゃんのもいいけどエメローナさんの女神脚も見てみたい……」
「おお! 本当ですか!?」
「ほぉ? まさに精霊シルグランディア様だな」
カイル、グローサル、そしてバルファースは妙に期待していた。
その様子に呆れ果てたエメローナ、何も言わずにその場を去っていった。