メロリンちゃんこと、メロリア=シェルベリア、
彼女の服装は肩だし上等へそ出し上等に胸の谷間上等でスカート丈もマイクロレベルで短い理由……
それによるセックスアピールが強めな最大の理由、
それは自分が女の子であるということを強く主張したいがためのもの……
つまり、まさに女子アピールがしたいということそのものだった。
「大きくなったら素敵なお嫁さんになるんだもんね!」
「もちろんです! 素敵な旦那様を見つけて子供を産んで、そして素敵なお母さんになりたいんです!
エメローナお姉様みたいな素敵な人に!」
「ちょっと! 私はお母さんやってないんだけど!」
「でも、私の憧れはお姉様なんです!」
うーん……それはそれで……確かにこの人、女子には大人気なんだもんなあ。
ん? 女子には人気? おお、確かに男だな、しかもイケメンってやつか。
「あら! 本当に私なんかでいいのかしら? そんなこと軽々しく発言すると、ハードル上げちゃうわよ♪」
「元々ハードル高いですからちょっとやそっと上げられたってどうってことありません!」
なるほど、それには同意、いろんな意味で。
「ゴルァ! ナレーション! 言いたいことがあるんだったら今すぐぶち○してやっからきちんと言ってみろや!」
そ、そんなことされるんなら言えるわけないでしょ……。
まあ、とにかくそのー、男だか女だかよくわからん女性とそんな女性よりもより女の子らしい男の娘(おとこのこ)ということだな。
「んもー♪ 将来どんなお嫁さんになるのか楽しみだわぁ♪
彼氏できたらちゃんと言いなさいよね、そしたら早速ハイキックお見舞いしないといけなくなるからねぇ♪」
「はーい♪ お願いしまーす、おねーさまー♪」
あ……れ……男だか女だかよくわからん女性……言っても怒んない?
「あん? 何よ、それがどーしたってのよ。」
えぇ……彼女はこういう女性である……。
「当たり前です! そこいらの男よりもお姉様のほうがよっぽど頼りになりますから!」
「あら♪ ふふっ、確かにそれもそうよねぇ♪」
確かにその通りか。
「な、なんだろう、俺、なんかすっごく悔しい気がするぞ――」
カイルはひそかに闘志を燃やしていた。
名前はメロちゃんだったが、
結局、ラヴリッシュ・ティアーズ・エンジェル結成の際、
エメローナ自ら彼女の名前をメロリアと名付けることにしたのだった。
本当はエメローナ自身が精霊界の存在であるため名付けるのを人間界に住まうものに託したかったのだが、
誰も名付けようとしなかったため、結局メロちゃん自ら決めたその名前をそのままエメローナが採用した形だった。
それに、このメロちゃんの名前はエメローナのメロでもある――憧れの人の名前が含まれていることもあり、
メロリア自身とても気に入っていたのである。
「お姉様、しばらくこちらにいらっしゃるんです? また精霊界に帰ってしまうんです?」
メロリアは訊いた。
「ごめんね、アーティファクトを集めるために立ち寄っただけだからさ。」
そこへエメルナがやってきて話をした。
「例の観測事情が悪化してきたって話だね?」
エメローナは頷いた。
「まさにそれ、鋭いわね。」
そう言われてエメルナとメロリアは悩んでいた。
「ここも戦場になるの?」
「そんなの、いやだな――」
エメローナは悩んでいた。
「それで、精霊界は何もしてくんないって、本当なの?」
エメルナは訊くとエメローナは頷いた。
「つまりはそういうことになるわね。
世界のバランスが崩れたことで現れる魔物は何とかする、
けど――それによって破壊される土地については知ったこっちゃない――
それが連中のスタンスよ。」
エメルナは悩んでいた。
「確かに人間の世はそもそも破壊と創造の繰り返しでそれが自然の摂理、
だからこれも自然の摂理だって言われたら確かにその通りなのかもしれない、
けど、だからって――なんだかやりきれないわね……」
そこへレオーナとミリエラがやってきた。
「またその話? どんどんと深刻化しているのね――」
「戦争は嫌です――」
エメローナは頷いた。
「ええ、せっかくのグローナシア1,000年だしね、
私が精霊界にいるうちはこんなことで世界を破壊させたりなんてことにならないようにするわよ、
だからそれは安心してほしいわね。」
するとレオーナは携えていた剣を出し、そっと刃を向いていた。
「また剣をとれというのなら――
この町を守るために戦うことも厭わないわ――」
そう言われ、エメローナは考えていた。