あまりに積もる話ばかり――この2人の友情についてはここでは語りつくせないものがある。
だが、ここはあくまで記憶の世界……そんな話をする必要もあるのかと悩むところでもある。
とはいえ、世界の記憶の一部ではあるので無意味というわけではないはずだが。
「当時の記憶がそのまま残っているということですね!」
フェルメリアは嬉しそうに言うとロイドは頷いた。
「そうらしいな、ここにいる者はみんな当時の仲間のようだしな――」
ロイドはとある女性に話しかけた。
「相変わらず、顔ぶつけてんのか?」
それはクレアという女性だった。
「そうなんですよー! なんとか回避できるいい方法ってないですかねー?」
知らない人に言わせればなんだそりゃという感じなんだが……何かの呪い?
「……仕返ししたけりゃいつでも受けるけどな?」
ロイドは得意げに褐色の肌で大柄な男性に話しかけた、ゼクスというその男は答えた。
「なっ!? 覚えて……いやいや! ロイド、もうお前に勝とうなどとは思っとらんぞ!」
ロイドに勝負を挑んだってこと? なんかすごい気がする――
何人かはそう思っていたが、そういえば当時は同等の存在だったということでもあるわけか。
「そうだな――、アレスをよろしく頼むぜ――」
次は褐色の肌の女性にそう言った、レオーナというその女性は答えた。
「そういうロイドこそ、ライアと仲良くね!」
アレスはこの女性と一緒に、そしてロイドとライアの仲は皆が知る仲ということか。
「よう、兄貴!」
次はどことなくロイドの風貌にもどことなく似たような男性に話しかけた、ディライドというその男は答えた。
「よう。お前のことだから特段心配はしてねえんだが――まあ、月並みだけど、がんばれよな」
まさに慣れ親しんだ友というところか、アレスとはまた違う友情を感じるな。
「そういや言い忘れていたが――ネシェラのことでずいぶんと世話になったな」
今度はどことなくシェリアにも似たような風貌の女性に話しかけた、シュシュラというその女性は答えた。
「ありがと♪ でも、私のほうこそネシェラちゃんのおかげですっごく楽しかったんだよ♪」
シルグランディア女はそれだけ偉大過ぎる存在であることを物語っているように感じる――。
「おうおう、いたいた、兄貴殿」
再び褐色の肌の男性にそう言った訊いた。ランバートというその男は答えた。
「よう! 結局、お前には全然歯が立たなかったな! もっとも――お前はビッグになる男だから勝てなくたって仕方ねえけどな!」
ですよね。まさにこの男の言うとおりである。
「相変わらず色っぽい女王様だな」
またしても褐色の肌……やや赤めの色を帯びたような女性にそう言った。レミアンナというその女性は答えた。
「あら♪ ロイドじゃない♪ んでも、流石にあなたの女王様にはかなわなくってよぉん♥
もっとも――私には愛しの魔王様がいらっしゃるのだけどねぇ♪」
ラミアの女性もいたのか、なんとも種族の幅の広い仲間たちだな。
「そういや、俺よりもネシェラとの交流のほうが多かったんだっけな」
今度は普通に人間族のような感じのナイスミドルな男性にそう言った。レイランドという男は答えた。
「言われてみればその通りだったね、いろいろと難題を突きつけてくる妹さんだったよ。
機会があれば是非キミともいろいろと話をしてみたいもんだ」
こんな男性をも巻き添えに……一体シルグランディア女とは。
「こうしてまた伝説のハンターに会える日が来るなんてな」
次もまたナイスミドルな男性、彼にそう言った。エンダリフという男は答えた。
「何を言うか、キミのほうこそ伝説の男となったじゃないか、私なんざキミの歴史の一部に過ぎないよ」
伝説に伝説を語らせる男……恐るべし。
「悪いな、ネシェラはああいう妹なんだ――」
そして先ほどの女性となんとなく似たような印象の女性にそう言った。セディルという女性は答えた。
「いえいえ、構いませんよ。
それこそ、彼女だって大いなる存在なのですからそのような存在と触れ合えたこと、今では光栄に思っております――」
やっぱりシルグランディア女、恐るべし。
「最初はとっつきにくいとは思ってたんだ、でも――なんだかんだ言って結構楽しかったぜ」
黒い鎧の騎士の風貌のスキンヘッドのやや老いたような印象の男性にそう言った。ディアスという男は答えた。
「ぬかせ! お前にはずいぶんとけちょんけちょんにされたわ! だが――おかげで当時の世は救われ、私としてもいい刺激になったもんだ」
まさに時の英雄たちということだな。
「いい加減、毎日寝られるようになったか?」
優男風の騎士の風貌の男性にそう言った。ランブルという男は答えた。
「うーん……結局、週2回までが限界でしたね。もっとも、町を警備することを日課としていますので……夜警はバッチリですよ」
なるほど、精霊族ゆえということらしい。
さらに3階までやってくると、そこにもロイドのかつての仲間が――
「よっ! 色ボケクソウサギ!」
見たまんまのウサギに対してロイドはそう言った。ディラウスというウサギは答えた。
「あんだとゴルァ! 表出ろやゴルァ!」
これでまさかの聖獣ディヴァイアス……
「オッサンにはずいぶんと世話になっちまったからな」
体格のいい中年の男性にそう言った。ルイスという男は答えた。
「わはははははは! まさか後の世にこんなビッグになる男を教えていたとは俺も鼻が高いぞ!」
ですよね。だが、そんな男を教えていたこのオッサン、なんだか侮れないな……。
「なんだかんだでプリズム族とは縁があるよな――」
プリズム族の女性にそう言った。シャオリンという女性は答えた。
「そうですわね! 今後もよろしくお願いいたしますね、ロイド様!」
確かに、今徒党を組んでいる者の中にもプリズム族がいるな。
そして――
「この部屋だな――」
ロイドはそう言うと、そこにいた男が訊いた。
「よう! ロイド! あいつはいねえのか? 出会ったらよろしく伝えてくれよ!」
その男、スティアという男に対してロイドは答えた。
「もちろんだ、やつも必要な仲間だからな」