橋の上では魔物の挟み撃ちに遭ったり、
そして例によって飛翔物体が迎撃してくるのでレイがそいつに応戦、いち早く撃墜していた。
慣れたのか、リアントスもまた別の飛翔物体を見つけると、そいつを攻撃を上から何度か当てて撃ち落としていた。
それに感化されたのか、レミシアとミュラナも弓矢を取り出してそれを撃ち落としていた。
「あんたたち、すごいね――私にはそこまでそいつを扱うことできないよ」
クラナは感心していると、まずはラーシュリナがミュラナについて答えた。
「ミュラナは私たちの間でも弓の名手として知られた使い手なんですよ」
そう言われたミュラナは少々照れていた。そして一方のレミシアだが――
「作り手としては当然使い勝手のほうまで研究しておかないことにはいいものは作れないからね、
当然のことよ。」
もはやオーバースペック上等と言わんばかりの発想である……あんたどんな武器でも使いこなせるんだな。
「ああ、安定のシルグランディア様ってやつだな」
リアントスは皮肉っぽくそう言った。
そして橋を渡りきると、そこにはクレーターが……
「おいおいおい……デジャヴも酷すぎないかコレ……」
ディアは悩んでいた、クレーターの中央にはあのどす黒いデク人形も鎮座していた。
「面倒だ、俺に任せろ」
と、リアントスはおもむろにクレーターの中心めがけてボウガンを撃ち込んだ! すると――
「予想通りだな、連中があふれ出てきやがった」
例によって膨大なエネルギーが集中すると、その後にあの存在がうじゃうじゃと……
「で、その裏手には――」
と、レミシアはおもむろに向かっていくと――
「おいおいおい、いくらなんでもそんな――」
リアントスは呆れ気味に言いつつも、連中をなぎ倒しながら進んでいくと――
「あれ!? どうなっているんですか!?」
ラーシュリナは驚いていた、やはりというべきか、あの洞窟が――
「えー!? まだ続くのー!?」
シュタルは嫌そうに言った。
「長い長い道のりですね――」
クレアは顔を心配しながらそう言った、くれぐれも転ばないようにね。
そして、レイがフェイタル・クロニクルを振りかざして洞窟へと進んでいく中――
「私はまたあのエネルギーの元を断ってくるわね――」
ヴィラネシアはクレーターの中へと突撃した。
その様を見届けたレミシアはじっと考えていた。
「姉様?」
ディアは訊いた。
「デジャヴ……」
レミシアはそう呟きながらディアと共に洞窟の中へと入って行った。
そして、闇の洞窟を抜けるとそこには――
「あら? また?」
ヴィラネシアがいた。しかも――
「なんだ、まだ奥があるのか」
リアントスは呆れていた、目の前は暗黒の荒野が広がっていたのである。
「ど、どうなっているの……!?」
シャルアンは悩んでいた。
「どうもこうも……進むしかねえだろ――」
リアントスはイラつきながらも先に進もうとしていた。
「やれやれ、禁じられた災悪ってのも面倒なやつだね」
クラナもイラついていた。
そして――
「また赤い谷ですか!?」
ラーシュリナはそう言った。
「で、例によってあの不安な橋だな」
マグアスも呆れ気味に言った。
「橋で襲撃された挙句、奥にはクレーターか?」
ディアも呆れながらそう言った、はは、まさか――
しかし、その悪い予感は的中し、橋では魔物の挟み撃ちに遭遇した後、飛翔物体の襲撃をいなし、
そして――
「もはやデジャヴもいいとこね、これ……」
ヴィラネシアは呆れていた、そう、目の前にはクレーターが――
「しかも内部にはあのデク人形か……」
と、リアントスはボウガンを向けようとしたその時――
「待った!」
レミシアはそれを静止した。
「なんだ? 何か思いついたのか?」
リアントスは訊いた、すると――
「これよ……」
レミシアはあの洞窟の前まで行くと、何かを拾ってきた。
「なんだ? どうしたというのだ? 何か見つけたのか?」
それは、レミシアが携えていたハズのフェイズ・ガンだった……
「ん? なんで奥のほうにあんたの得物があったんだ?」
リアントスはそう訊いたがすぐに気が付いた。
「えっ……まさか!」
それについてはレイが最初にそう訊いた。
「ええ、そのまさかよ。
私たちは単に同じ光景の場所をぐるぐると進まされているんじゃないのよ、
本当に同じところを進んでいるのよ。」
なんと!