アーカネリアス・ストーリー

第6章 伝説との邂逅

第193節 技術こそ力

 シャービスはそのままロイドに向かって勢いよく重たい剣の舞を放つ!
「俺の技を見せてやる! ハザード・デッド・ストリーム!」
 ロイドは大剣を用いて必死にガードしていた!
「流石はリミテッド3段だな! この攻撃をやり過ごせるやつは初めてだ!」
 シャービスはさらに立て続けに攻めた! それに対してロイドは――
「ふん……流石はカイルフレアザード3段ってか? それにしても強ぇな――」
 ロイドは悩んでいた、まさに防戦一方、防御の手を緩めたら破られるか――
「それは魔法の力だな?」
「そうとも! クリストファーに使い方を教えてもらっただけだ!  教えてもらうって言うのは柄じゃあねえんだが、こういうのも悪くはねえかと思ってな!」
 そうか――ロイドは奮起した。
「だったら俺の力も見せてやろうか! 魔法って言うのはなあ、こうやって使うんだよ!」
 ロイドはすぐさま距離を引き離した! だが、しかし――
「フッ……バカめ! その技は知っている! お前の親父も同じことをした!  だが、俺はその技を破っている! 悪いが勝負あったようだな!」
 シャービスはそのまますぐさまロイドを追尾! ロイドに向けて重たい剣を浴びせた!
「ハザード・デッド・ストリーム!」

「ほう、お前も魔法を使うのか?」
 その当時、ティバリスはシャービスと戦っていた。
「そうとも! クリストファーに使い方を教えてもらっただけだ!  教えてもらうって言うのは柄じゃあねえんだが、こういうのも悪くはねえかと思ってな!」
 そうか――ティバリスは奮起した。
「だったら俺の力も見せてやろうか! 魔法って言うのはなあ、こうやって使うんだよ!」
 ティバリスはすぐさま距離を引き離した!
「なっ!?」
 シャービスは慌てて構えていた、すると――
「イレイザー・バスター!」
 ティバリスの剣から強烈な魔力のパワーがいくつも放たれると、 それが一気にシャービスに襲い掛かった!
「うっ! ぐはぁっ!」
 シャービスにクリーンヒット!
「悪いがそういうことだ。お前程度では話にならないんだよ。 さあ、さっさとクリストファーを出してもらおうか――」
 だがしかし――シャービスは立ち上がった……
「ほう、なるほどな、腐ってもカイルフレアザードか、この程度の攻撃で退けられたら世話ねえってことだな――」
 ティバリスとシャービスはお互いに再び剣を構えていた。
「そういうことだ……。だがしかし――今の技は――」
 すると、シャービスはふとしたスキを突いてティバリスに切り込んだ!
「おっ、おい! ったく、まだやる気かっ!」
 ティバリスは再び距離を引き離し、そして、剣から魔力の一撃を――
「遅い!」
 先にシャービスに詰め寄られてしまっていた、そして――
「もらったぁ! ハザード・デッド・ストリーム!」
 ティバリスは敗れた――。

 ロイドはすぐさま距離を引き離した! だが、しかし――
「フッ……バカめ! その技は知っている! お前の親父も同じことをした!  だが、俺はその技を破っている! 悪いが勝負あったようだな!」
 シャービスはそのまますぐさまロイドを追尾! ロイドに向けて重たい剣を浴びせた!
「ハザード・デッド・ストリーム!」
 スキだらけのロイドに剣撃が襲い掛かる! が、しかし――
「悪いが、俺は親父のように甘くはないからな。 言っただろ、俺は親父よりも強いってな――」
 どっ、どうなってんだ!? 何故やられてないんだ!? シャービスは困惑していた。
「にしても痛ってえな……まあ、しゃあねえかっ!」
 ロイドはそのまま立て続けにシャービスに激しい乱舞を繰り出し、 そして、そのまま切り上げて上空に打ち飛ばした!  そこからさらに――
「はあああああ! イレイザー・スカイ!」
 剣から激しい魔力が爆散し、そのすべての魔力がシャービスの身体を貫いた!
「うがあああああ!」
 勝負あった! そのまま、シャービスの身体は地に落ちた……。
「ったく、やれやれ……すっごいパワーだな、これ……」
 ロイドは呆れつつ、シャービスの携えていた剣から何かを取り外していた――刃無しの珠だ!  それはロイドがガードをしている最中にスキを見計らって魔法を用いてそっと付けたものだったようだ――。
「まあでも、死なねえって分かっていればずいぶんと楽な戦いだったぜ、カイルフレアザード3段さんよ。 親父も戦いに身を置いている以上はこういうことは避けられねえと自覚はしていたと思うが、お前も一緒だろ?  良かったじゃねえか、戦いの中で死ねてな。まっ、俺としてはとりあえず、親父の仇は討たせてもらったからな」
 ロイドはそのまま得意げになってネシェラたちの後を追っていた。 その場には倒れたシャービスが1人、ただ仰向けになって息絶えているのみであった。