そして、イセリアはその女性に連れられると、同じような印象の女性もう1人と遭遇、
一緒にいる女性の連れだったようだ。
その足でそのままあの船で南の海へと出港すると、そのうち小さな島へとたどり着いた。
島は森で覆われており、森に入るといきなり魔物と遭遇、魔物が多く潜んでいる――イセリアは悩んでいた。
「こいつらを蹴散らせってことだったわね、
いいわよ、やってあげようじゃないの。
だけど――私1人で……ま、いっか。」
イセリアは独り言を並べつつも次々と魔物を倒していった。
「とりあえず、こんなもんかしら? 確かに、ソロで戦う分には大して強い魔物じゃなかったわね――」
イセリアは彼女たちにもてなされると、そのままごはんを食べていた。
だが、その食べる量が尋常なく――どこかの誰かさんを思わせる……誰とは言わないが。
「はあ、食べた食べた――世は満足じゃ。」
イセリアは満足したようだ。するとそこへ、村の長が彼女の下へとやってきた。
掟ということもあってか、やはり長も女性だった。
「村を救ってくださって――本当にありがとうございます!
おかげで村は救われました! 改めてありがとうございます!」
イセリアは照れていた。
「そんなんいいのよ別に、当然のことをしたまでだからね――」
「そうですか? せめて、何かお礼をさせていただければ――」
おっと――イセリアは考えた。
「お礼? ここの選択肢は重要ね――だから、ここは……」
イセリアは改まって言った。
「いえいえ! ご飯まで用意してもらったんだから私はそれで充分よ!」
長はにっこりとしていた。
「本当にそれだけで満足されたのですか!? 優しい方なんですね!
同じ精霊族のようですし――もしかして、あなたもプリズム族なんですか?」
きたー! イセリアはなんか嬉しそうだった。
「よっし! やっと目的の選択肢が出てきたわね!
……あっ、ごめんごめん、こっちの話ね。
えっと――そうなの! 実は私もあなたたちと同じプリズム族なのよ!」
内容がなんか妙だが、彼女はどうやらプリズム族らしい。
プリズム族の里でいろいろとあった後、イセリアはそのままドミナントまで送ってもらっていた。
「なんか、だいぶいろいろとあったわね――」
そう言いつつ、彼女は仲間を集合させた。
「ごめんね、ちょっといろいろとあってさ。
2人とも、心配かけてごめんね!」
と、イセリアは言うと、ライブレードとヴァディエスはにっこりとしていた。
ヴァナスティアの教え第1章第4節、自らに非があるときは素直に認め、それを改めるべき――
再びオルテリア、そしてそのままさらに東へ。
「いやもう全然武器の強さが追い付いていないわね、私の能力ならこのあたりの敵なんて一撃必殺じゃない♪」
イセリア=シェールは強かった、これが伝説のイセリア=シェールか。
「ってか、スピード系の攻撃力が軒並み上がってるからね、魔法耐性も上がってるし――プリズム族の女流剣士ってチート?
でも、1人で戦っている分もあるからねえ……あっちの魔物のほうが強かったし。」
そしてそのまま”エルナンド”へとたどり着くと、港までやってきた。
港に着くと、イセリアは何やら確認していた。
「ふう――大変ね、もう……。ちょっと待っててね――
えっと、”エルナンドの港”についたときのメンバーが3人……オッケー。
特殊なフラグをこなしながら進めるのって結構面倒ね――ま、なんか特別感があるからこれはこれで面白いけどね。」
やっぱり、なんとも妙に違和感のある彼女の発言。とにかく、イセリアは旅を続けた。
「さてと、船に乗ればいいのかしら?」
と、その時だった。
「おっと! 姉ちゃんいい女じゃねえか! どうだ? 俺たちと一緒に遊ばねえか!?」
イセリアは頭を抱えていた。
「しまった――そういやメンバーに女性キャラ連れてたからね――私もだけど。
こっちが先か――」
イセリアは呆れていた。
「どこにあんたたちみたいなどこぞの馬の骨と喜んで遊ぶような女がいるってのよ――。
寝言は寝て言いなさいな、この……世界の廃棄物が!」
やっぱり言うことはあの人と一緒――
「んだとこのクソアマ! やっちまえ!」
「はぁ? 誰がクソアマですって!? そんなに死に急ぎたいって言うんだったら望みどおりにしてやろうか!」
港は船が出港する前から荒れに荒れていた。
ヴァナスティアの教え第1章第5節、世界で生を等しく共にする者同士、傷をつけるべからず――いや、ボコボコにしていますけどそれは……