アーカネリアス・ストーリー

第2章 碧落の都

第43節 連携攻撃!

 まずはスティアが槍を構えて体当たりを放った!
「行くぜ!」
 しかしそこへザラマンデルが振りかぶり、スティアを勢いよく尻尾をスイング――だが!
「遅っせぇ! バースト・タックルだ!」
 なんと! スティアはいきなり爆発的なスピードを発し、ザラマンデルの正面にクリーン・ヒット!
「うおっ!? 刺さった!?」
 スティアはむしろ驚いていた。すると――
「ぐはぁっ!」
 思いっきりザラマンデルの腕による一撃でぶっ飛ばされてしまった! そこへ――
「スキあり!」
 シュタルの俊足連続斬り! 閃光のごとく相手を切り刻む! またの名を――
「セイント・ハイ・スピード!」
 まさに目にもとまらぬ連続攻撃! 何度も居合のごとく切り抜いた!
「いよっし、いいぞ! これでも食らえ!」
 リアントスはボウガンを放った! すると――
「おっと、そいつは特別製なんでな、よけられなければ諦めてくれよな」
 ザラマンデルの胴体を貫いた! アーマー・ショットだ!  相手の頑丈な装甲をそのままボコボコに!
「よし! 行くぜ!」
 そのままロイドの攻撃!
「空を飛んで見せろ! ハイ・スティング・ゾーン!」
 剣を振り上げると地面から突き上げるように衝撃波が発生!
「おらぁ! もういっちょだ!」
 さらに追撃、そして最後に振り下ろして地面にたたき落した!
「そしたら次は私の番ね!」
 ライアは氷の魔法剣をザラマンデルに放った!
「さあ、食らいなさい! フリーズ・バースト!」
 凍てつくレーザー光線を直線的に発射し、ザラマンデルを氷漬けに!
「さあリーダー! 締めは頼むぜ!」
 すると、ぶっ飛ばされたハズのスティアが勢いよくアレスを投げつけた!
「うおらぁ! いけぇー!」
 アレスはそのまま炎をまとい、ザラマンデルの場所に到達すると爆炎の一撃を放った!
「これで最後だ! フレア・インパクト!」
 炎が地面から噴き出るとともにザラマンデルは天高く跳び上がった!  そしてそのままクロノリア山のふもとへと落下していった……。

 ロイドはなにやら考えながら大剣を片付けていた。
「なんか、完全に魔法の力頼りだったな。 だが、こんな時代が今後来るんだ、そうだろ?」
 リアントスは言うとスティアは感動していた。
「魔法ってすげーな! まさか、殴りのほうもこんなに豪快な技にできるなんてな!」
「やったー! 私もすっごいとんでもないスピード出せたよ! この技いいなぁ!」
 シュタルも嬉しそうだった。
「確かにこれはいいな! これを機にもうちょっと剣術を鍛えていこうかな――」
 アレスも推考していた。ところでライアはロイドの様子に悩んでいた。
「どうしたの? 何か問題?」
「ああ、古の時代に現れた凶獣っていう存在にしてはなんだかおとなしすぎる気がしてな。 こんな場所にいるのも少々気がかりだ。 だからひょっとしてクロノリアによる制御を受けている生物なんだろうかと思ってな――」
 確かに、それだけの魔物だったらその可能性はありそうだが、ロイドはさらに考えていた。
「ただ――制御を受けているんだったらなんでここまで俺たちを追い詰めてくるんだ?  そのあたりのつじつまが合わないような気がしてな――」
 すると、リアントスが町の入口を指さしながら言った。
「すべての秘密はあの先にあるんじゃないか?」
 それもそうだな、ロイドはそう言って話を切った。 一行はさらに馬車を進め、町のほうへと進んでいった。
「魔力の層がなくなっているぜ! 入れってことだな!」
 スティアは調子よく言った。
「それにしても……リアントス、お前かっこつけすぎだろ、なんだあれは」
 ロイドは揶揄っていた。
「んだようるせえな、別にいいじゃないか!  だいたい、お前の空を飛んで見せろって言うのもなかなかの作品じゃないか!」
 リアントスと揶揄い合っていた。
「作品っつったらお前には負けるぜ、 そもそも防御破壊魔法を乗せて攻撃とかなかなかエグイことするじゃないか!」
「そりゃあそうだ、戦術強化担当様がやらせたんだからな!」
 そんなやり取りに他の4人は笑っていた。