ドラゴン・スレイヤー ~新たなる未来~ 第7章 第159節

第7章 ザードがずーっと目を瞑っていた話

第159節 再び未来へ

 聞きたくなかった話の後、再び未来世界へと赴くことになったフレア――何とも気が進まないが、 これで気が進まないというのはあまり高級精霊らしくない考え方だなと彼女は思った、 高級精霊だったらそんな感覚などなく与えられた使命をやるのみ――のハズだからである。 それが例え第4級精霊だろうと同じこと―― 高級精霊なら与えられた使命に対して好きか嫌いかを考える発想がないのだ。 つまり、そんな発想がある自分はそれだけイレギュラーな存在なのだろう、フレアは常々そう考えている。

 気が進まない理由……それはつまりこういうことである。
「いたぞ! 我らが女王様に楯突く反逆者だ!」
「さあ、観念しろ! 女王様の命令だ!」
 未来世界”ネシェラ=エンプレス・アヴァリスティ”に来て早々、 フレアは衛兵たちに取り囲まれ、もはやなすすべなく捉えられてしまった――。

 そしてあの地下牢へ――以前に破壊して抜け出した牢屋だが、今回は見張りが4人もきっちりとついており、 さらに壁自体も相当に堅くなっている――これは不用意に行動しないほうがよさそうだ。 剣は奪われているが、念じることで”運命の標フェイタル・ロアー”は呼び出せる、 だが、ここは不用意に騒ぎは起こさず、友のことを――エメローナのことを信じようではないか。
「出ろ! 我らが女王様がお呼びだ!」
 そこへ1人の衛兵がやってきて言うと彼女は釈放され、そのまま連行された。

 そして、彼女は女王様の面前に突き出されたが――
「辞めなさいな、そんなに乱暴に扱って、せっかくの綺麗なお顔に傷でもつけたらどうするつもりよ?」
「大変申し訳ございません! 美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ様! ですが――本当によろしいので?」
「ええ、フレア=フローナルは私の大切な友人、玉肌を備えたまま私の国で過ごし、玉肌を備えたまましかるべき場所に返すつもりよ。」
「承知いたしました! 美しき麗しき魅惑の女王ネシェラ様!」
 よかった、少なくとも扱いは前回とは偉く違うようだ……フレアは安心していた。
「あら? どうしたの? もしかして、”選りすぐりのイイ男私のオサガリ”を貸してほしい?」
 いや、それは……じゃなくて、この場合は多分――
「い……今は大丈夫だ――」
 というと、ネシェラは嬉しそうにしていた。
「あらぁ♪ 照れちゃってぇ♪ カワイイんだからぁ♥  よしよし♪ そーゆーコトならあとで”無茶苦茶イイ男とっておき”を貸してあげるわね♥」
 ありがたき幸せ……そう言いつつフレアは悩んでいた、よりによって男をシェアしてる……。

 その後、ネシェラが別の”お気に入り”を紹介してくれた、 カイルとバルファース、そしてザードとクローザルだそうだが、その場にはいなかった。
 さらにはディウラとレオーネ、そしてパトリシアにレオーネまで丁重にもてなされているようだった。 良かった、とりあえず、歴史改変は達成できたようだ、エメローナ……フレアは彼女を案じていた、 といっても恐らく彼女は”アヴァリス・シンボル”がフル稼働している状態なんだろうが。

 その後、ネシェラが”選りすぐりのイイ男お気に入り”を紹介してくれるというので、 フレアは適当に相槌を打ちつつ……皮肉にも、ラムル育ちなのがなんらかの影響を与えたようで、 ”選りすぐりのイイ男お気に入り”に対する感想がラムル式のリップサービスで難なくかわせたことで、 フレア自身がますますネシェラのお気に入りになっていくハメに――
「あらぁ♪ ウフフッ♥ なんだかフレアとは趣味が合うわねぇ♪ それならきーめた♪  今からフレアはアタシの”シェア・セックス・フレンド超お気に入り”ね♪  つまり、フレアはアタシの”選りすぐりのイイ男お気に入り”でいろぉんなことをヤり放題ってことよぉん♥  さぁて♥ どんなエモノとヤりたいかしらぁん♥ イケメン? それともカワイイ子?  それとも……ウフフッ♥ やっぱり、いろぉんなエモノを試してみたいからいちいち許可なんか求めてらんないに決まっているわよねぇん♥」
 えっ、えっと……