白魔法と黒魔法の両方が使えて、剣が使える文武両道な幅広ジョブ。
シリーズ定番とも言うべきか、相変わらず中途半端な剣での火力に加え、
途中までの魔法までしか行使できないのはご愛嬌。
最初のシリーズ1作目ではシステムに恵まれた万能勇者、3作目では最序盤のワイトスレイヤー使いというレッテルを張られていた使い手だったが、今作はどうか……?
序盤こそ白・黒魔法がレベル3まで扱えるので十分だが、それ以降は苦しすぎる。
特に中盤は「!白魔法」による「ケアルラ」でもイマイチなのに、
魔力は+8しかないことから踏んだり蹴ったりレベルのため、全体回復なんて絶対にやるべきではない。
当然、「!白黒魔」の魔力補正値ももれなく+8しかないため、ほかのジョブにセットしたところで効果の程は良くないことは間違いなく、
これを有効に生かすのであれば影響の少ない最序盤に早めに覚えるか、もしくは魔力がもともと高いが使える魔法自体が若干使いづらい使い手にセットするぐらいのものでしかない。
といっても、割と使いやすい「レイズ」や「プロテス」などもあるので、使えなくは……ん? 両方白魔法だから「!白魔法」でいいじゃんって? おおっ、確かにその通りだ。
ということで結果的に覚えるアビリティもその存在価値も、
過去のFinal Fantasyシリーズと同じく中途半端の代名詞として君臨してしまっているのが実情であり、要するに要らない子の代名詞と言えるのである。
しかし、それとは一転して超絶使えると言わしめるのがご存知「!連続魔」。
このアビリティだけをセットしても「プロテス」2回とか「レイズ」+「ケアルラ」なんてこともできなくもないが、
ほかの魔法系ジョブ(白・黒・時・召喚)と同時に使えばさらにやばいことに。
全体強化「ファイガ」2回だの、(ボス特性なし)アンデッドに単体「ケアルガ」+「ケアル」で一撃必殺、
はてはお馴染み強化「サンダーストーム」2回とかなんていうことも余裕でできる。これはまさしく脅威といえるほど。
が……その「!連続魔」を覚えるまでのABPが「赤魔導士」マスターの1159、この値は全ジョブ中最大の必要値。
そうであるがゆえに、今作の赤魔導士は”試練”と呼ぶに相応しいのが実情である。
J.Lv | アビリティ | 効果 | ABP | 累積 |
---|---|---|---|---|
1 | !しろくろまL1 | レベル1までの白・黒魔法が使用可能になる。魔力+6 | 20 | 20 |
2 | !しろくろまL2 | レベル2までの白・黒魔法が使用可能になる。魔力+7 | 40 | 60 |
3 | !しろくろまL3 | レベル3までの白・黒魔法が使用可能になる。魔力+8 | 100 | 160 |
4 | !れんぞくま | レベル3までの白・黒魔法が使用可能になり、それらの魔法に加え、同時にセットしている白魔法・黒魔法・時空魔法・召喚魔法を一度に二回実行できる。魔力+8 | 999 | 1159 |
ジョブ・アビリティ | 力 | 早 | 体 | 魔 |
---|---|---|---|---|
あかまどうし | +8 | +5 | -6 | +8 |
!しろくろまL1 | +6 | |||
!しろくろまL2 | +7 | |||
!しろくろまL3 | +8 | |||
!れんぞくま | +8 |
FF5では魔法系のアビリティをセットすることで魔力が補正され、
しかもその魔力の値を元にMPも適切な量へと補正される。
ただし、「!白黒魔」は見ての通り魔力の補正値が非常に低いため、結果的にいまいちでしかない。
てか、最大の「!白黒魔L3」だけでも修得に必要な総ABP160ってなんの冗談だろう。
ちなみに、触れられることが少ないほどどうでもいいことだが「!連続魔」にも魔力補正値があり、「!白黒魔L3」の値と同じとなっている。
使える魔法は白と黒の魔法レベル3までなので中盤ぐらいまでは使えないこともない気がするが、
魔力がご覧の通りのためセットアビリティを考える際、白魔法なら白魔法、黒魔法なら黒魔法と、どちらかに偏らせた方が絶対にいい結果を残すことは確実である。
だが、このジョブは魔導士の最終形を目指すうえでは避けては通れない。
そう、真打「!連続魔」を覚えるジョブだからである。
必要総ABPが「!白黒魔L3」+カンスト値というとんでもない値となっており、
とにかく、Final Fantasy Vの赤魔導士=試練という図式が成り立っているのが実際のところである。
御覧の通り、運用については何もかもが中途半端な状態故に、セットするアビリティの性能で決まってしまうということである。
青魔導士と違って盾が装備できないが杖が装備できるため、序盤は「癒しの杖」での運用も考えられる。
相性 | 備考 | |
---|---|---|
両手持ち | ○ | 剣類は基本的に両手持ち可でさらに力を補えるので相性は良い |
二刀流 | ○ | 悪くはないが力はそこまで高くない、「裁きの杖」などによる運用法も |
格闘・○○装備系 | ○ | 殴り重視なら格闘や○○装備で力補正と共に別の武器を持たせるか両手持ちを利用するかになる |
各種魔法アビリティ | ○ | 属性強化ロッドが扱えるので黒魔法も召喚も軒並み強化する、終盤はこれ |
竜剣 | ○ | 魔力が多くないが一応使えないことはない |
ためる | ○ | 特筆すべき程よくはないが悪くもない、せいぜい序盤のアビリティ |
魔法剣 | △ | 火力はそこまででもないが剣も使えて力補正もかかるので悪くはない、せいぜい「魔法剣ブレイク」での活躍が関の山 |
属性強化装備 | ○ | ロッドも大地の衣もエアナイフも装備できるため、魔法強化用の素体としては十分 |
!投げる | 術投げの威力をそこ上げするのなら忍者に魔法アビリティをつけるか魔力の高いジョブにこれをセットするかになるうちの後者にあたる手法。 赤魔導士は元々の魔力がさほど高くないので、せいぜい忍者で使うよりはマシという程度である。 |