エンドレス・ロード ~ディクショナリ~

ぺぇじへっどらいん

アーシェリス

――そんな小手先の技で俺は倒せないぞ!

自らの種族に起きている謎を追い求める若き勇士。 旅を経て仲間たちと共に成長する。

項目プロフ
呼称アーシェリス Eartheris
本名アーシェリス=クライド
種族エクスフォス人(ヒューマノイド系)
性別
出身地ルシルメア/エネアルド島
職業・肩書エネアルド所属ハンター、エネアルド調査団
体型167.7cm 59.0kg BMI20.98 股下76.0cm 比率45.32%
年齢100年寿命生物換算16歳 実年齢16歳 ”天命の刻”から23年後時点
誕生日6月17日(双子座)
血液型O型
こげ茶髪フロントわけ。
ビジュアル中の中。可もなく不可もなく。
主な服装 
好きなもの肉料理
特技媒剣術「風」 命中重視技
攻撃力(武器など)中剣、小剣
防御力(防具など)
特徴 

エネアルドの名家の御曹司。クライド家は代々媒剣の使い手の家柄で、彼もまた実力者……というわけにはいかなかった。 確かに徴兵制が敷かれているお国柄の都合に加え、お家柄の都合でそこそこな実力を持ち合わせる程度に教育は受けているが、 昔の大戦に参戦したのは彼の祖父・エダースの代までで、その頃のクライド家はかなりの使い手であったが、 彼についてはそう言うわけにはいかなかったようだ。
そのため、彼の能力はいまだ発展途上な状態であり、まだまだこれからというところである。

と、上記を見てのとおり、「作者め、設定ほとんど考えてないだろ?」と思えるような内容の薄さの設定のキャラではあるが、 彼についてはキャラ個人というよりもエクスフォスという種族自身に設定が乗っかっているだけの人なので、彼の存在はほとんどそれの”ついで”でしかない。
早い話、誰でもよかったといえばまさしくその通りではあるものの、 それでもエクスフォス編と言えばアーシェリスとフェリオースありきで話ができているためそのままキャラが活躍しているのである。 ゆえに、エクスフォス編では切っても切り離せないキャラなのである。

設定の薄さの割には出番の多いキャラ。 その点はティレックスにも通じるものがあり、個別のストーリーではなく、エンドレス・ロード全編(ほぼ前半まで)におけるメインキャラの一員として挙げられるほど。 それぐらい本作では欠かせない存在となっている。
しかし、それとは裏腹に彼の実力については今一つ。

――なんで俺に振るんだ!

――なっ……何がおかしい!

――そんな小手先の技で俺は倒せないぞ!

いきなりなんでこのセリフ……といったところから入るが、いずれもリファリウスに関係するところで発動しているセリフ。 主に彼からはコケにされている節があるように見えるが、それはほぼ彼自身がリファリウスを嫌っているためのこと。
そもそもリファリウスについては野郎忌みなところがあるため、コケにしているのは彼の身ならず、男性陣全般に及んでいるのである。 もっとも、それはそれでそれなりに理由があるのだが。

それでも一応主人公格のキャラらしく、しっかりしているところはしっかりとしている。

ある意味オーソドックスなタイプの主人公キャラで、はっきりとしていてわかりやすい性格の持ち主。 だが、今作でそう言うキャラはあまり恵まれない傾向にある。
それもそのハズ、いろんな面においてオーバースペックなキャラであるリファリウスやリリアリスがいるため。 彼らは常に二手三手先を行っているため、彼の役割は往々にして後手に回ってしまうのである。 そのため、エクスフォス編では主人公格を現しつつも、それ以外での話は単に頭数をそろえるだけの要員でしかない。 さらには戦闘員としても経験不足ゆえに足を引っ張っているようなシチュエーションもあり、 最悪参加させてもらえていないところもちらほらと。

主に考察担当としての役割を果たしていることは多いが、 いずれにせよ、なんでだよ系の発言しか与えられていないぐらいなんでだよ系の発言が目立つ。 いや、なんでだよ系の発言者としてはむしろ頭角を現しているほどのキャラなので存在感だけは強い。
要は人には人の役目があるということだ(まったくフォローになっていない)。

媒剣術という独自の技を持っているキャラだが、その実態は特定属性の魔法剣というものでしかない。 しかもそれを独自技として持っているのは強みではあるものの、 反対に言うとそれしか持っていないというなんとも汎用性に欠けるイマイチなキャラ。 相手に攻撃を当てること自体は得意な方だが、残念ながら彼の天敵たるリファリウスのような超回避キャラの前では無力。 つーか、そもそも彼ではリファリウスに勝つこと自体が困難だろう。


◆エンブリア戦技
エンブリアでは一般的に普及しているアルドーラ剣術だが、 地方独自の改良が加えられており、剣技にはとらわれない戦技として定着したことで広義の意味でエンブリア戦技と呼ばれる。
ただし、彼が当初扱える技は基礎中の基礎である。

ソニック・スロー:離れた敵に対して命中精度にとても優れた気弾による一撃を放つ。 当てることは容易いが威力は最低。

スピード・アタック:器用さ任せの単純なスピード型の攻撃技。器用なだけに命中は高い。

ハード・アタック:力にものを言わせた単純なパワー型の攻撃技。威力は高いが命中に課題が残る。

ブレイク・スラッシュ:不意打ちによる必殺の一撃で相手の力を奪う打撃を与える。 ただし、その効果は低い。

ストライド・ブレイク:3連続の攻撃で対象を軽く踏襲した後、強固な守りをも貫く必殺の突きで相手の体勢を崩す。 スレアから教わったアルドーラ剣術・SL式の極意で、相手の出鼻をくじく力は強力。


◆媒剣術
エクスフォスもといエネアルドのお家芸の特殊な魔法剣技。 得意な魔法剣系統は使い手依存で彼は風の媒剣術を得意としている。
技自体の性能は高いのだが、使い手の能力が伴っていないのが欠点か。

エアド・ブレイズ:媒剣の技による間接攻撃であり、媒剣術では初歩の極意。 リーチを生かし、近~中距離程度の離れた相手に対して攻撃をあてることができる。

ウィングド・ファントム:風の媒剣術のひとつ。 風を巻き起こして像を生成し、範囲攻撃を可能とする。 ただし、その分だけ威力に課題を残している。

ウィングド・ファルコン:風の媒剣術のひとつ。 風を一点に集約し、剣と共に対象を貫く。 破壊力抜群だが発動前後のスキの大きさに課題を残しているため、 事前にウィングド・ファントムを打ち込んでスキをカバーしつつこの技を決めるのがベター。

ハリケーン・ショット:竜巻を発射して標的を直線的になぎ倒すことが可能。 複数の敵をまとめて攻撃することが可能だが竜巻の強弱が安定せず、 成果も安定しないのだがこの技の特性だから仕方がない。

ウィングド・スプライド:風の媒剣術のひとつ。 風を一点に集約し、周りの敵を一蹴するパワーを発する。 成果もまずまずで単独でそれなりに威力を発揮する。 ここまで使えれば彼も一人前だね。

ウィングド・ビースト:リファリウスが作ったアドバンス・ビーストの能力をヒントに編み出した技。 正面に炎を展開し、風の媒剣術を用いて前方の敵を一度に吹き飛ばす。


◆エーテル、魔法型はシンボリック・シンプル。
名前の通りのシンプルな系統で使い手の多い派生系統でもあることから、 所謂エンチャント・グッズから魔法を抽出し、自らの魔法として行使するのが最も楽な系統。 それゆえに威力が軒並み低いことが欠点として挙げられる。
ただし、そこは使い手次第、中にはシンプル系統だろうと伝説に名を遺すような使い手もいるため、 結局は本人次第ということである。

使用魔法は省略。

そもそも彼については媒剣術の適性が風属性技であるところからもわかるように得意属性は風なのだが、 風属性といえばあろうことか天敵が最も得意とする属性であり、 天敵はさらにそのうえそれ以外の属性も得意以上であるため、アーシェリスでは立つ瀬がないのである。 しかもそれでいて、得意の命中能力のほうも天敵の方が上で、能力的にも総じて天敵のほうが圧倒的に上。
そのため、彼の存在はせいぜい頭数をそろえるだけの要員でしかないのである。

スタンダードな代物を所持している。 徴兵制を敷いている国の出身なのだが戦闘経験も僅かなので持っている得物もたかが知れている。
エクスフォスらしく武器はスタンダードに剣を用いている。

バゼラード:青銅のシンプルな小剣。

バックラー:小型の丸盾。防御力はそこそこ期待できる。

スチール・ダガー:鋼鉄製のダガー。ちょっとやそっとじゃ折れない。

バスタード・ソード:切ってもよし突いてもよしとフレキシブルな攻撃ができる中剣。

ライト・シールド:小型の盾。防御力は高め。

アドバンス・ビースト:リファリウスが市販のバスタード・ソードに火の魔力を含ませつつ改造を施したもの。 ディスタード本土軍決戦の折にアーシェリスが選んだ代物。 火の魔力によって相手を吹き飛ばした際にさらなる威力を与えることが可能。