エンドレス・ロード ~ディクショナリ~

コラム -エンドレス・フリーカー

名も無き存在たち

”フェニックシアの孤児”とは?
エンブリアの世界には”フェニックシアの孤児”と呼ばれた方々が一般的に知れ渡っている。
具体的なことについてはともかく、”フェニックシアの孤児”というのはその名の通り、 ”フェニックシア大陸”と呼ばれた場所で突如現れた孤児たち指している。 しかし、公には具体的には誰というのがあまり知られていない、 恐らくプライバシーの問題か何かによるものだろうが。
”ネームレス”とは?
”フェニックシアの孤児”と同じような特徴を持ってはいるが”フェニックシアの孤児”ではない人々も存在する。 こういった人たちは”名を冠する者”や”ネーム持ち”あるいは”ネームド”に対抗し、 ”名を持たぬ者”や”ネームなし”あるいは”ネームレス”と呼ぶ。 ただし、こちらについてはあくまで内輪でのみ通じる名称であるため”フェニックシアの孤児”ほどの認知度がなく、 ほとんど知られていなかった。 明るみになったのが”天命の刻30”の頃の話で当時者自ら公にしたことで知名度を持ち始めたのである。

そのような彼らだが、一体どこから現れたのだろうか。 少なくとも、ここでその真実が語られることはない。

以下は彼らに共通する特徴である。

とにかく持てる能力がオーバースペック級
まずはなんといってもコレ。 身体能力が並外れているようで、持てる能力が桁違いに強い。 それこそ、エンブリアで名だたる猛者たちが束になってもかなわないほどの能力を持っている。 そのため、”ネームレス”が戦闘に参加する描写はほぼ語られていることがほぼなく、だいたい省略されている。 というか、省略されているぐらいに強い、一瞬で勝敗が決まるほどの強さ。 描写されているケースでさえ”嵐が去って行った”とか”何があったのかさっぱりわからない”とかいうレベル。
ある一定の時期を境に、それ以前の記憶が消失している
記憶喪失に近いものがあるようで、一定の時期以前の記憶が曖昧な様子。 しかし、身体や精神的な部分ではなんとなく覚えているようで、オーバースペックぶりの性能と、 しばしば感じる違和感や、感覚や価値観、さらには特定のものに対する何とも言い知れぬ思いといったものはある模様。
だが、後期になって発見された”ネームレス”に関してはさらに重傷で、記憶の喪失具合が著しいという特徴がある。 それでもやはり、”ネームレス”であるが故の感覚や価値観みたいなものは共通しているようだ。
見た目・精神年齢と実年齢が一致しない可能性がある
主に”フェニックシアの孤児”がそうなのだが、”孤児”というには随分と大人びていたというエピソードがある。 その程度ならただのマセガキで済ませそうなものだが、 リファリウスやリリアリスのように、見た目年齢と経験の積み方とがまるでかみ合っておらず、 その点においては純粋なマセガキという程度の話ではどう考えても済まされない所がある。

こんな項目……本当に穏やかじゃないですね。

人物名フルネーム発見場所得物
推定種族発見時期
説明
リファリウスリファリウス=シルファーヌフェニックシア大陸剣?槍?アクセサリ?
エルフェイド系天命0年魔法剣・魔法・その他もろもろ
”フェニックシアの孤児”の一員であり、もはや”ネームレス”の顔とも呼べる”ネームレス”の代表たる存在。 クラウディアスの特別執行官としての顔を持ち合わせるが、 変装術を駆使してルシルメアのレジスタンスの中でも大規模な集団のリーダーであるリヴァストや、 はたまたディスタード帝国のガレアの将軍であるアールとしての顔も持ち合わせている。
とにかく行動力が半端ないほど広くにわたり、あちこちで話に関わっている。 エンブリアでは精霊族も割と少ないという点でも特異な性質を持ち合わせているが、性格はあまり精霊族らしくない。
様々な技術に精通しているクリエイターとしての顔もあり、国を運営する上でのノウハウさえ持ち合わせているようだ。
ガルヴィスガルヴィス=クラナオスフェニックシア大陸大剣
エルフェイド系天命0年魔法剣系統の技
”フェニックシアの孤児”の一員。 リファリウスとは対象的にいろんな話にはほとんど関わっていない人物だけれども、その存在感は強いものがある。 リファリウスに対して半端ない敵意を抱いており、リファリウスの悩みの種の一つともなっていたが……
リセリネア?????フェニックシア大陸?????
?????天命0年?????
”フェニックシアの孤児”の一員。リファリウスをとてもよく慕っている女性。 しかし、残念ながらお話がスタートする時点ですでに亡くなっている。 その際の事件がきっかけでガルヴィスはリファリウスを目の敵にしており、 一方のリファリウスはその過去をずっと引きずっている。
真紅の色の髪の毛が印象的で、夕日に照らされると金色に輝く。
ヒュウガヒュウガ=ディストーニフェニックシア大陸機械剣
ヒューマノイド系?天命0年魔法剣
”フェニックシアの孤児”の一員。ディスタードのガレアにいるエイジ君。 リファリウスなどに引っ張られてあちこちに顔を出している。
主に機械知識・通信系の技術に精通しており、やはりリファリウスやリリアリスと共に行動している模様。
カイトカイト=ティルフレイジアフェニックシア大陸
エルフェイド系天命0年魔法
”フェニックシアの孤児”の一員。ティルフレイジアというだけあって嫌な予感しかしない存在。 多分身長は156cmだな。
シエーナシエーナ=ティルフレイジアフェニックシア大陸
エルフェイド系天命0年魔法
”フェニックシアの孤児”の一員。カイトのお姉様。ティルフレイジア女児。なんだか斬新な存在。
シャディアスシャディアス=ログレイナスフェニックシア大陸
エルフェイド系天命0年魔法
”フェニックシアの孤児”の一員。ルシルメアのF・F団員シャイズ君。
リリアリスリリアリス=シルグランディアフェニックシア大陸剣?槍?アクセサリ?
エルフェイド系天命0年前?魔法剣・魔法・その他もろもろ
リファリウスの師匠に当たる方。能力はリファリウス以上。 血縁関係にあると目されるが、当人たちの間でははっきりしていない。 その強さでしばしば各ストーリー編でお世話になり、 クラウディアスの特別執行官の一員としての力を兼ね備え、エンブリアでの影響力も非常に大きい。
何気に”隠れフェニックシアの孤児”を名乗る存在。 だが、話題の人になる前に何故かフェニックシアから行方をくらましている。
アリエーラリリアリス=シルグランディアフェニックシア大陸剣?槍?アクセサリ?
エルフェイド系天命7年魔法剣・魔法・召喚魔法
ルーティスで絶大な力を発揮してルーティスを守り、 後に世紀の大発見をした美しすぎる女教授として有名となり、 その後クラウディアスの特別執行官の一員としてその才を発揮することになる。
リリアリスやリファリウスとは大の仲良しさんで、同じ価値観を持つ。 特にこの3者間は意識がシンクロしているため、何やら特別な事情がありそうだ。
プリシラプリシラ=プリンシパリティディストーラ(ルシルメア東部)剣?槍?アクセサリ?
プリズム族天命11年魔法剣・誘惑魔法
可愛らしい印象をもつ女性。リリアリス、リファリウス、アリエーラ、フィリスとは仲が良い。
プリズム族の特徴そのものを持ち合わせているため種族的にも間違いなさそうなのだがのだが、 プリズム族のイメージとはかけ離れた風貌なのが特徴。
治安の悪いルシルメアの東部未開拓地域にいるゴロツキたちを誘惑魔法で束ね、 独自の国家であるプリシェリアを築き上げた魔女でもあった。
シオラシオラ=ランディエールフェアリシア島
エルフェイド系天命16年推定魔法剣・魔法
”フェニックシアの孤児”ならぬ、”フェアリシアの孤児”といえる存在。 彼女の身に起きた出来事と言えば”フェニックシアの孤児”と似ていて、 セラフィック・ランド自治区の一連の消滅事件の発端となるフェニックシアの消滅事件に引き続き、 フェアリシアの消滅事件に巻き込まれている。 だが、その際に仲の良かったティランドを失っており、そのことを引きずっている。
フェアリシアで知り合ったティルアの友人たちとはずっと交流がある。
ローナフィオルローナフィオル=オリエルフェアリシア島
シェトランド人天命16年推定魔法剣・魔法
シオラと同じく”フェアリシアの孤児”といえる存在。 彼女にはそれ以上の特徴があり、エンブリアでは石の民と呼ばれ恐れられたシェトランド人なのである。
シェトランド三大美女の1人として一族の中では知られており、 その三人の中では最も強いという跳ねっ返りであることで知られている、”ネームレス”なんだから当然だが。
だが、エンブリアのシェトランド人と言えば閉鎖的なのが一般的だが彼女やシャトはそれとは異なり、 行動力が高いのが特徴。
”ネームレス”のシェトランド人の先輩であるシャトに倣ってディスタード帝国に入隊、 時期的にもガレア団員として活動することにした。
フィリスフィリス=スカリアソニーエ島大剣
ヒューマノイド系天命17年独自剣技
リリアリスに似たような男勝りたる性格の女性だが、 彼女よりもさらに男勝りで近寄りがたい印象である。
彼女が現れた際のエピソードでは早々に悪漢を一蹴するなどといった大技を披露し、その存在感を確立した。
”ネームレス”の中でもかなり異質な存在のようで、 価値観こそリリアリスらと共通していて”ネームレス”らしい特徴にも当てはまるのだが、 彼女の場合はリリアリスらのような”ネームレス”以上にとにかく何もかもがわからないことだらけであり、 気が付いたら見知らぬ土地にいたということが過去にもあったというあたり、なんだか深刻な感じになっている模様。 そのため、独自に自らのことを確かめるため、あちこちに出向いているようだが収穫は全く得られていない様子。
彼女の最大の特徴として、髪の色が金と真紅の色とがまだらになっていることがあり、特殊な印象を持ち合わせている。 真紅の髪色といえばリセリネアと共通することだが、彼女の場合は真紅一色なので、彼女はまた違うのだろうか。 しかし、彼女同様に夕日に照らされると髪全体が金色に輝くところは同じである。
さらには体のない霊体や、敵の防御シールドなどを無視して攻撃を通すなどといった妙な特性があり、 ”ネームレス”の中でも只者でない感を大いに醸し出している存在でもある。
ティオティオ=ブランディルソニーエ島特になし
エルフェイド系天命17年魔法・召喚魔法
一緒にいたフィリスとは対照的に、いかにも女の子らしい印象の女の子。 その実、かなりの実力のある召喚士であり、 魔導士としての才を持ち合わせているあたりは流石は”ネームレス”というべきか。
他の”ネームレス”との大きな違いは彼女自身が失語症である点。 病気などによる物理的要因によるものではなく、 精神的な要因であるものが大体わかっているため、放ってはおけない人が多数存在する。
”ネームレス”なのかどうか不明な感じであるが、 彼女の存在背景や並の敵をせん滅する火力は保持していることから”ネームレス”である可能性が高い。
なお、失語症であるため彼女の言葉から情報を得るのは困難だが、 召喚士であることが幸いし彼女が発する召喚士なりの特有の波長を読み取れるものであればなんとなく会話ができるようだ。 また、失語症である故か表情のバリエーションは豊かで、コミュニケーションを取るうえではそこまで困らないようだ。
ロッカク?????アルディアス大陸大剣
ヒューマノイド系天命20年推定剣技
気が付いたらいつの間にかアルディアスの軍事組織でもあるルダトーラ・トルーパーズの一員として従事していた存在。 とてつもない剛腕の持ち主で、”ネームレス”らしき能力を持っているが、 後期に発見された人物らしく記憶のほうはこれまでの”ネームレス”の特徴よりもさらに曖昧で、 自らの能力をほとんど把握していないぐらい重症である。
このように、所謂”後期ネームレス”は往々にしてロッカクのような特徴の”ネームレス”が多い模様。
詳しい名前は憶えていなかったようだが、ロッカクと呼ばれていたことだけは思い出せたようだ。
オリエンネスト?????ルーティス島剣、槍
ヒューマノイド系天命30年独自剣技
気が付いたらいつの間にかルーティス学園でお世話になっていた存在。 名前も覚えていなかったようで、同じ境遇のクラネジアによってオリエンネストと名付けられた。
”ネームレス”らしき能力を持っているようには見えず、戦いの場においても活躍についてはイマイチだが、 何気にエンブリアでも脅威に数えられる魔物をソロで撃破するのはもちろんのこと、 鬼人の剣として名を馳せたイールアーズさえも軽々と降すほどの持ち主。 しかも魔法の能力も標準以上と、どう考えてもただものではない頑張り屋さん。
だが、頑張り屋さんが誇れる能力と言えば戦いにおけるそれではなく、 農学や薬学におけるそれであり、クラウディアス農業大臣としての地位を任されるほどの存在であることだ。
クラネジアクラネジア=ティルフレイジアルーティス島特になし
エルフェイド系天命30年前?魔法
気が付いたらいつの間にかルーティス学園でお世話になっていた存在。 ティルフレイジア……お察しの通りです。
とりあえず、持てる能力をある程度把握しているところをかわれてルーティスの客員教授を務めることとなった。
名前も覚えていたが、どういうわけか自分の居場所はルーティスだと悟っており、 自分の今後の行動についてはすべてオリエンネストに託してしまった模様。ついてこなくていいよ。
ハイドラ?????ディグラッド大陸剛槍
ダークエルフ天命20年推定ヴァルキリー技、飛翔技
傭兵団の一員として活動していた女性。当時までエダルニウスに加担していた。 記憶がさっぱりだが持てる能力だけは割と把握しており、 高空にダイブし、下界の敵を一撃で絶命させるような極意を会得しているなど、只者ではない。
自らの意思と傭兵団のリーダーであったバウトの意思に従って生存の道を選択、リファリウスらに協力することとなる。
ハイドラトリシア=レイブランドディグラッド大陸剛槍
ダークエルフ天命20年推定ヴァルキリー技、飛翔技
傭兵団の一員として活動していた女性。当時までエダルニウスに加担していた。 記憶がさっぱりだが持てる能力だけは割と把握しており、 高空にダイブし、下界の敵を一撃で絶命させるような極意を会得しているなど、只者ではない。
自らの意思と傭兵団のリーダーであったバウトの意思に従って生存の道を選択、リファリウスらに協力することとなる。
イツキ春香 樹ディグラッド大陸
ヒューマノイド系天命20年推定刀技
傭兵団の一員として活動していた童顔男児。 記憶がさっぱりだが持てる能力だけは割と把握しているかの如く、 刀技が得意で精神統一を日課としている感じである。 また、他の団員の名前の印象とは違い、”イツキ”が実の名前である可能性が高いのも特徴的。 自らの意思と傭兵団のリーダーであったバウトの意思に従って生存の道を選択、リファリウスらに協力することとなる。
シャアードシャオディン=ハルディオンディグラッド大陸大剣
ヒューマノイド系天命20年推定剣技
傭兵団の一員として活動していた男性。 記憶がさっぱりだが持てる能力に関してはエンブリアの強者が束になっても敵わない程度の能力を持っていることは実証済だった模様。 自らの意思と傭兵団のリーダーであったバウトの意思に従って生存の道を選択、リファリウスらに協力することとなる。